「彗星着陸は奇跡的」=欧州探査機、トラブル克服−川口教授 小惑星探査機「はやぶさ」の電力制御技術の応用について講演する宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授。取材に「欧州探査機の彗星(すいせい)着陸は奇跡的」と話した=17日、大阪府摂津市 欧州宇宙機関(ESA)の小型探査機フィラエが史上初めて彗星(すいせい)への着陸探査に成功したことについて、小惑星探査機はやぶさのプロジェクトを率いた宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授は18日までに、「フィラエは着陸用機器が少なく、運動機能は非常に制限されていたので、着陸できるか疑問に思っていた。成功したのは奇跡的で素晴らしい」と語った。 はやぶさは2005年に小惑星イトカワに着陸し、当初計画した弾丸発射による岩石採取には失敗したが、着陸時に砂粒が採取筒に入り、世界で初めて小惑星の砂粒を地球に回収できた。はやぶさはまず着陸地の目印となるボールを投下し、機
銀河周囲の星、予想より多い=従来推定の10倍か−日米など赤外線観測 銀河を取り巻くように分布する星々は銀河本体に密集する星に比べると非常に少ないが、従来の推定より10倍程度多い可能性があることが分かった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)や東北大、米カリフォルニア工科大などの国際チームが望遠鏡を搭載したロケットを打ち上げ、遠近多数の銀河などから届く赤外線の分布を観測した成果で、7日付の米科学誌サイエンスに発表した。 JAXA宇宙科学研究所の松浦周二助教は「過去の銀河同士の衝突などで、銀河を取り巻く『ハロー』に大量の星々が放出されたが、これまで暗くて観測できなかったのではないか」と説明。一方で「古い時代の星々からの光の影響も考えられ、最終結論を出すには精度の高い観測が必要だ」と話している。 国際チームは米航空宇宙局(NASA)の小型ロケットに望遠鏡を搭載して高度約330キロまで打ち上げ、り
超小型深宇宙探査機を公開=「はやぶさ2」と相乗り−東大など 東京大と宇宙航空研究開発機構は5日、小惑星探査機「はやぶさ2」と一緒に今月30日にH2Aロケット26号機で打ち上げられる超小型深宇宙探査機「プロキオン」を公開した。 プロキオンは、ほぼ50センチ角で重さ約60キロ。月より遠い宇宙(深宇宙)の観測や通信が、小型衛星の技術で可能なことを実証する。開発チームの川勝康弘・宇宙機構教授は「宇宙探査の機会拡大やコスト削減に道を開くことができる」と話している。 プロキオンは打ち上げ約1年後の2015年12月、地球の重力を利用して加速。地球から約2億キロの範囲にある小惑星を観測目標に定め、イオンエンジンなどを使って接近する。小惑星から数十キロの距離まで近づけるため、表面を数メートルの高解像度で撮影できる。 これまでの小型衛星の開発経験や市販部品の活用により、開発期間は約1年、費用約5億円と大
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