若田宇宙飛行士が「きぼう」日本実験棟でネムリユスリカ乾燥幼虫の蘇生実験を行った。 微小重力下でも幼虫は吸水後に活発に動き出し、2週間後には蛹と羽化した成虫が観察された。 ネムリユスリカの宇宙生物学実験の生物材料としての有用性が再認識できた。 概要 2月19日に国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟において若田宇宙飛行士によってネムリユスリカ蘇生実験が実施されました。これは独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)とロシア連邦宇宙局との水棲生物共同研究合意に基づき、JAXAとロシア科学アカデミー生物医学問題研究所(IBMP)の共同研究(研究プロジェクト名:Space Midge)として計画されたものです。本実験は、IBMPに独立行政法人農業生物資源研究所(生物研)が生物材料を供給し研究協力を行うことで実現しました。IBMPの研究協力機関は、生物研とカザン大学(ロシア)です。