9回二死。あと一人。異様な雰囲気の中で打席に入ったレッドソックスの主砲、オルティスの強烈なゴロがセカンドを襲う。「ノーヒットノーラン達成!」と、誰もが思った次の瞬間、オルティス用のシフトディフェンスが敷かれていたことに気づかされる。内野への逆方向のゴロなど、ほとんどないオルティスの打球方向のデータに従って、ショートをベースよりも右に配置。一、二塁間に3人の内野手を置くシフトを敷き、セカンドの守備位置は、通常よりもかなり深かったのだ。レンジャースの新人セカンドベースマンは打球に飛びついた。だが、快挙を止める、この試合、初めてのヒットが、グラブの下を打球がスリ抜けていく。 ダルビッシュは、できるだけ無表情を装おうとしたが、悔しさは隠せなかった。球数は、すでに126球に達していた。8点差。記録がかかっていなければ、とうの昔にマウンドを降りているところだった。すぐさまベンチからワシントン監督が出て
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