前回に引き続きとある学生が純粋な愛国心から知らず知らずのうちに、日本会議/日本青年協議会に近づいてしまい、彼らの学生団体である「全日本学生文化会議」に吸い込まれていく過程を紹介している。前々項、前項に引き続き、本稿では、現在も右派であり保守でありながら、なぜ早瀬氏は日本会議/日本青年協議会を批判するのか、彼が当時見て、感じたことを振り返って貰おう。 あまりにも宗教じみた彼らの活動や非論理的な言説に嫌気がさしきっていた早瀬氏だが、最後の最後に京都で開催された合宿に参加した。 「この合宿では『常に天皇陛下がどう考えておられるか考えながら生活しろ』『大御心がどのようなものか想いながら生きろ』という話ばかりで、辟易しました」 早瀬氏が見た彼らの内部文章には 「1年目には四先生の教えを徹底させる。2年目には天皇信仰を徹底させる。そして3年目には総仕上げとして谷口雅春の教えを最後に植え付ける」という裏