話題になっている、坂東眞砂子のエッセイ「子猫殺し」の原文を読んでみた。きっこのブログに掲載されたものを読んだ。なるほどなー、と思った。エッセイの筆者が前置きをしたように批判の嵐ごうごう、になった理由がよくわかる。文章は前半と後半にわかれている。前半は子猫を殺している、という事実の記述、後半はなぜ子殺しをしているのか、という理由を述べている。読んでいる人間はだれでも前半で、なんでそんな殺すんだー、子猫かわいいじゃねえか、と感情のトリガーを弾かれる。後半の説明はあまり冷静には読めない。なぜならば、前半で感情的になってしまっているからだ。きっこさんにしても、原文引用のあとの文章を読めばわかるが、怒髪天を衝いている。 後半の主たるメッセージは文章の中にかかれていない。はっきりと述べるかわりに、そのいいたいことのまわりをぐるぐるめぐることでメッセージの核を読者が考えるようにしてある。私のあまり好きな