新鋭油絵画家、杉田陽平さんの個展「杉田陽平展」が5月23日から、恵比寿のアート・バー「entkukui(エンククイ)」(渋谷区恵比寿1、TEL 090-2522-0991)で開催される。 1983年、三重県生まれの杉田さんは、高校時代、恩師の勧めで絵画の道を選び、武蔵野美術大学に入学。在学中の2004年に東京都が主催する公募展「トーキョーワンダーウォール」に入選し、翌2005年には二人展「HAPPY PAINTING(ハッピーペインティング)」(トーキョーワンダーサイト本郷)を開催。 その後、色の濃淡でモチーフを描くスタイルに「行き詰まりを感じた」という杉田さんは、2006年に描写スタイルを再検討。「皮膚が弱かった幼少期、朝起きたら布団の上に自分と同じような形のかさぶたがあった」という実体験をもとに、「皮」に見立てた絵の具をキャンバスに「移植」していく現在のスタイルを考案。同年行われた公募