2月28日、神奈川県横須賀市文化会館にて、花澤香菜のライヴサーキット「かなめぐり〜歌って、読んで、旅をして〜」の最終公演が開催された。昨年11月の奈良を皮切りに、入間、盛岡、松山、新潟、岡山、那覇、桑名と全国9カ所を回ってきたサーキットの千秋楽である。 このツアーは、アコースティックサウンドに乗せ花澤の歌声を届けることを目的とした、通常のライヴとは趣きを異にするもので、特に「かなめぐり」と題されているのはそのためだ。サウンドプロデューサー北川勝利のアコースティックギターに、初期から花澤をサポートしてきたシンガーソングライター末永華子によるピアノ、そして花澤の歌というごく小規模の編成である。 舞台装置もシンプルで、色を変える小振りなスタンドライトが4本、出演者の背後に立っているほかは、映像による演出が控えめに映し出される程度。ステージ上手にギター、下手にピアノ、中央には白いクロスを掛けた小さ
――まず、ヤマハの木村義一さんと馬場修三さんから、今回のプロジェクトとの関わりについて簡単にご説明いただけますか? 木村:私は基本的に東京で、ヤマハのボーカロイド・チームとしてお受けする案件についての窓口のようなことをしています。主にはボーカロイドの企画などをやっているんですが、そういったものを請け負うチームが渋谷のオフィスを拠点としているんです。一方で、馬場がおります開発のセクションは浜松にあるんです。今回はまずユニバーサルさんから、「hideさんの声で、曲を復活させたい」というお話をいただいたわけです。ひとつそこに至った背景として、私どもで植木等さん(2007年に他界)の声をボーカロイドで蘇らせたというのが数年前にあったんですね。それと同じようにhideさんの声で曲を蘇らせることはできないだろうか、と。そういうところでのご相談をいただいたのが発端でした。 ――そして馬場さんが、技術的な
前回の記事について、急に加熱したアクセスも落ち着いて来たので、反省・補足エントリを書いてみる企画その1。 …「学校教育における集団活動の思い出(「合唱」も含まれる模様)」は、はてなーのトラウマスイッチを踏んでしまい極端な議論を呼び起こしやすいというポイントを忘れていたのは私のなによりの失態である。 「合唱っぽい顔」とは何か ここを想像に任すと話しが一向に収束しないだろうと思ったので、自分なりに整理してみよう。 歌うときは… ・大きく目を開いた方がいい ・鼻の穴も広げた方がいい ・口も縦に大きく広げた方がいい …などというような指導を 「予防的に」 「できるだけ」 「全部盛りで」 って感じでやり込むと、いわゆる一般的に「合唱してる人に特有な顔」というものにたどり着くんじゃないかと思います。 つまり、「顔中の、穴という穴を全開にすることが理想となる発声法」のこと。 ※あくまで誇張的表現 そりゃ
アウトサイダー合唱人な私にとっては、どっちの立場もわかるのでなかなか面白い炎上騒ぎであった(対岸の火事感)。 ※色々と追記してもまだ誤読が多いのでさらに追記して明記しておくと、 ・この記事の本題である「表情」云々の話は、元ネタの古市氏の一連のツイートから見たら「傍論」ですよ! ・色々な方向に燃え上がっている中で、「脇で盛り上がっている話題」「横で色々つぶやいている人々」が面白かったからまとめたんだよ! ・古市氏が「表情の話」をメインにしていないことなんて、知ってるよ! ・古市氏の元ツイートは記事の最後に追記したよ!「合唱の人は整形した方がいい」なんて言ってないのは(私がリアルタイム&現在確認した範囲では)確かだよ! ・そのこと(整形しろって言ったか言ってないか問題とか、古市氏の本来の問題意識)と、「この記事の本題」である「合唱っぽい表情についての話」は全く関係ないよ! 発端 だそうなので、
日本の伝統芸能や文化を広く国内外に発信する「東京発・伝統WA感動」のプログラムでシリーズ企画の『Traditional+』。これまで笙・箏・琵琶といった伝統楽器の紹介、アニメーションと浪曲、尺八とシンセサイザーといった異色コラボなど、様々な企画を行って好評を得ているこのシリーズ5回目のテーマは、ずばり人の「声」。そもそも日本の伝統音楽というのは、声を中心に発達してきたものだと言っても過言ではなく、この日は聲明(しょうみょう / お経に節をつけて唱える仏教音楽)、謡曲、民謡、ポップス界から、さまざまな「声を生かすものたち」が集結する。さらには、この四者が全員参加する形で新曲が作られ、当日披露されるということで、これは歴史の重みと音楽の多様性が感じられる、スリリングな体験になることは間違いないだろう。 そこで今回は、このシリーズのコンセプターでありナビゲーターでもある音楽評論家の小沼純一と、小
「発声のときは大きく口を開けましょう」とはよく言われることです。 じつは、私も、以前は、大きく口を開けたほうが良い声が出ると思っていました。 映画「歌魂」でも、合唱団が口を池の鯉のようにぱくぱくと大きく開けている象徴的なシーンがあったのを覚えています。 学生時代の合唱団や劇団クラブは、体育会系のところが多く、しっかりと口を開けていないと叱られるものです。 だから、いきなり「本当は口を開けない方が良い声がでますよ」と言うと「私は今まで何をやっていたのか・・・」と悩んでしまう人もいます。 また、合唱団で40代以上のベテランの方などは、怒り出してしまう方もいます。 口を大きく開けることが悪いということではありません。 もちろん最初のうちは、口を開ける訓練をすることも良いのです。なぜなら、最終的には「口の中が開いている」ことが大事なので、そもそも口があまり開き難い状態であると、良い声にたどり着くこ
土曜日大体23時恒例の、VOCALOID聴き専ラジオです。聴いてるだけの聴き専が色々曲を紹介したり雑談したりのTLまとめ。 http://d.hatena.ne.jp/kikisenradio/ 通常回です。 NezMozzさんが書いた『ディアスポラ、第一便。——<現状>についての一考察』を引用した論文が発表されました。 続きを読む
今回は「歌ってみた」についてです。以前も書きましたが、僕は「歌ってみた」にまったく関心がなく、なぜミクの曲を人が歌わなければならないのか、さっぱり理解できませんでした。ミクの曲は彼女のために用意された世界において、彼女のストレンジな声で歌われるからこそ完成するのであって、それをなぜ人が歌って未完成な状態に戻すのか。ボカロならではの表現に拘っていた僕にとって「歌ってみた」の存在感は非常に小さいものでした。 しかしリン・レンの登場によって「歌ってみた」の存在を強く意識せざるえなくなります。リン・レンは見た目も声も人に近く、P側も人に近い意識で曲を作り、ミクのように彼女自身のキャラソンであることも少ない。人がカバーしても抵抗を感じない曲が多い。たとえばリンが歌い上げるこの曲は、人がカバーしても全く違和感がないかと思います。 2008年2月22日 KAYP リンの力強い歌声に感動します。お気に入り
「メルト」の前に少々書きたいことがありまして、しばしお付き合い下さると幸いです。 「恋するVOC@LOID」のようなキャラソン、「Packaged」や「Melody…」のようなエレクトロニック・ミュージック、僕がこれまで書いてきたものを読むと、2007年11月ごろまで初音ミクが歌うジャンルは限られていたように思えてしまうかも知れません。しかし当時からミクは様々なジャンルで歌っていました。多くはありませんが、なにかと挑戦的なPがいたのです。とにかくやってみる。やってみたら意外にも面白かった。やってみたら人が歌うよりも曲に味わいがでた。この「やってみたら」という気軽なノリは、様々な成果をあげました。ミクの声が持つ可能性が、Pたちの挑戦によって拡がっていきます。 まずはこの曲を聴いてみましょう。2007年10月27日 ネハンシカPボカロ声に慣れたリスナーが聴いてもかなり刺激的なサウンドです。強い
声優の声の響きは一流アーティストにも劣らない 毎回声優さんの歌をレコーディングするたびに思う事なのですが、声優さんの声の響きは本当に素晴らしいです。 一流アーティストに勝るとも劣らない、素晴らしい艶のある声をお持ちの方が実に多いんですね。 今回歌をレコーディングした声優さんは、ほとんどレコーディング経験がない方でしたが、やはり素晴らしい声の響きをしていました。最近ボイストレーニングを始めたそうで、その効果もあるのでしょう。 実際にボイトレに通っている声優さんはたくさんいらっしゃいますが、発声を学んだことがない方でも素晴らしい声で歌う方もいらっしゃいます。 『声を職業にしている方はやっぱ違うな』と感心させられます。 声優さんはマイクにブレス音が入るのを嫌う人が多い? 今回もレコーディングは順調に進んでいったのですが、ひとつだけ気になった点がありアドバイスさせていただきました。 それは息継ぎ(
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