生後3カ月のチワワ。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) ネコのケース ネコという動物は、隙あらば飼い主を食べたがっているという、いわれのない非難を受けることがある。しかし、そうした報告はほとんど存在しない。 実際には、学術誌「Journal of Forensic and Legal Medicine」には、2010年にこんなケースが掲載されている。ある女性が動脈瘤で亡くなり、翌朝、浴室の床に倒れているところを発見された。法医学検査によって明らかになったのは、飼いイヌが彼女の顔の大半を食べたこと、そして2匹の飼いネコは、飼い主には一切手を付けなかったことだった。 英ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(UCL)の法医人類学者カロリン・ランドー氏によると、現実の事件においてネコが飼い主を食べる場合、彼らは顔、