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ブックマーク / courrier.jp (11)

  • 「文字の誕生」で人類は何ができるようになったのか? | 人類言語のディープ・ヒストリー

    賛否が沸騰中! SNSを中心にじわじわと火がつき、いまやすさまじい注目を集めている集中連載。練りに練った著者の思索が色鮮やかに展開する第2回を、「月」の起源にまで到達する大型論考としてお届けする。 5 「外部メモリ」としての文字が文明を生んだ 人類の言語進化が約7万年前のトバ火山爆発の後におきたデジタル進化であり、①音節、②文字、③電子化の3段階の発展だととらえるのは、英国の分子生物学者ジョン・メイナード・スミスだ(『生命進化8つの謎』より)。連載第2回は、文字はどのような進化であるのかを考えてみたい。 6万6000年前に南アフリカの洞窟のなかで母音を獲得した言語的人類は、その後アフリカ大陸を北上し、5万年前にはごく一部が紅海南端の海峡を渡ってユーラシア大陸に移動した。その数、推定200人程度。おそらくシナイ半島はネアンデルタール人が支配していて通れなかったのだ。 遺伝子を解析すると、い

    「文字の誕生」で人類は何ができるようになったのか? | 人類言語のディープ・ヒストリー
  • 中国の若者に広がる「寝そべり族」  向上心がなく消費もしない寝そべっているだけ主義 | 急激な台頭に政府もピリピリ?

    寝そべるという意味の「躺平」がいま中国で最新の流行語になっている。だらっと寝そべって、何も求めない。マンションも車も買わず、結婚もせず、消費もしない。 最低限の生存レベルを維持し、他人の金儲けの道具や搾取される奴隷になることを拒絶する。それが「寝そべり」族。そのムーブメントが中国当局を不安にさせており、中国メディアが火消しに走っているという。 仕事を減らし、誰も愛さず、自分の為だけに生きる 中国の若者の間に「ねそべり主義」が流行していると台湾紙「自由時報」は伝える。彼らは結婚せず、子供も持たず、マンションも車も買わず、起業もしない。なるべく仕事の時間を減らし、最低限の生活をする。そして誰も愛さず自分の為だけに生きる。 あるネットユーザーが、「寝そべりは正義だ」という文章を発表し、寝そべりブームを起こした。作者はいまや「寝そべり学の先生」とされている。彼は文章で「2年も仕事をしていないが何も

    中国の若者に広がる「寝そべり族」  向上心がなく消費もしない寝そべっているだけ主義 | 急激な台頭に政府もピリピリ?
  • “知の巨人”ノーム・チョムスキー「トランプはアメリカ人の精神性をよく知る、熟練の政治屋だ」 | 急進派の大御所が語る「大統領選とこれからのアメリカ」

    言語学・言語哲学の大家でありながら、政治やメディア批評も旺盛におこなってきた米マサチューセッツ工科大学(MIT)名誉教授のノーム・チョムスキー(91)。「世界最高の論客」とも呼ばれる彼は、2020年米大統領選とアメリカの未来、そして今後の中東情勢をどう見ているのか。イスラエル紙「ハアレツ」がインタビューした。 ノーム・チョムスキーは大統領選挙に先んじて、自身がジョー・バイデンに投票するつもりであり、アメリカの革新派の人々も同じことをするだろうと、繰り返し語ってきた。11月3日より前に行われた米オンラインメディア「サロン」のインタビューで、伝説的な知の巨人たる言語学者はこう語っていた。 「私は反トランプ側に投票するつもりですよ。現状の二大政党制では、反トランプ派に投票しようと思ったら、民主党支持に舵を切るしかないという現実的な問題はありますが」 選挙はバイデンの勝利に終わったが、選挙直後に行

    “知の巨人”ノーム・チョムスキー「トランプはアメリカ人の精神性をよく知る、熟練の政治屋だ」 | 急進派の大御所が語る「大統領選とこれからのアメリカ」
  • ジャズピアニスト海野雅威「NYで負った痛みより、もらった愛のほうが大きい」 | 音楽は常に国境や肌の色、性別を越えてきた

    2020年9月27日、ニューヨークでジャズピアニストとして活躍していた海野雅威(うんの・ただたか)が8人の暴漢に襲われたという衝撃的なニュースが飛び込んできた。鎖骨を骨折するなどの重傷を負い、再びピアノを弾ける日はいつになるのかまだ分からない。 自宅で少しずつリハビリを始め復帰を目指す海野に、事件の背景、人種差別、音楽とニューヨークへの変わらぬ思いを聞いた。 「こんなところで死ねない」と思ったとき… ──クーリエ・ジャポンは2016年にニューヨークで海野さんにインタビューさせていただきました。あれから4年、どんな変化がありましたか。 前回インタビューを受けたときは、ちょうど私がロイ・ハーグローヴのバンドに参加し始めたばかりの頃だったと記憶しています。それから正式に彼のバンドのレギュラーピアニストとなり、ツアーで世界中を回っていました。彼が2018年に49歳で亡くなってしまうまでの2年間です

    ジャズピアニスト海野雅威「NYで負った痛みより、もらった愛のほうが大きい」 | 音楽は常に国境や肌の色、性別を越えてきた
  • 「万国の魔女よ、団結せよ!」─魔女の復権をめざす署名運動にフランスの大臣らが参加 | 1970年代以来の魔女ブームが到来

    いま、フランスで魔女が注目を集めている。 日では『魔法使いサリー』から『プリキュアシリーズ』まで、いわゆる「魔法少女」と言われるコンテンツや、『魔女の宅急便』のキキのような魔女が親しまれており、かわいらしい魔女のイメージが主流だ。 しかし、西洋では『白雪姫』の魔女や『眠れる森の美女』のマレフィセント、『オズの魔法使い』の西の魔女など、物語の悪役として描かれることも多い。また、主に16世紀から17世紀にヨーロッパを席巻した魔女狩りの歴史もあり、どこか暗く怪しいイメージも残る。 そうした中、魔女の復権を訴える声明文がフランスの週刊誌「ジュルナル・デュ・ディマンシュ」に掲載された。 「万国の魔女よ、団結せよ!」 11月2日、フェミニストのシンボルとして、魔女の地位を復権しようとする著名人女性200人が署名する声明文が、週刊誌「ジュルナル・デュ・ディマンシュ」に掲載された。この声明文は具体的なア

    「万国の魔女よ、団結せよ!」─魔女の復権をめざす署名運動にフランスの大臣らが参加 | 1970年代以来の魔女ブームが到来
  • #45 中国「AIラブドール」の魅力 約11万円で爆ヒット!!  | 中国ニュース拾い読み

    中国で“大人のおもちゃ”が急成長を遂げており、避妊具と合わせた市場規模は2018年に年間売上高にして100億人民元(約1600億円)へと拡大している。 なかでも、注目されているのが「WMドール」というハイエンド系ラブドールで、毎月2000体以上を売り上げる快進撃を続けている。 リアルな人工皮膚をまとったラブドールに、ロボットの先端技術人工知能AI)が融合したことで、“使い捨ての処理道具”ではなく、会話も楽しめる“かけがえのないパートナー”として買い求める中国人男性も増えているというが──。 前戯からピロートークまで 話題の中国AI搭載ラブドール「金三玩美(金三娃娃、WMドール)」を手掛けているのは広東省中山市のメーカー、中山市金三模特道具(金三道具)だ。 日刊紙「光明日報」によると、女性社長の劉江霞は2010年に夫とともに、シリコン製の皮膚を持つ「リアルマネキン」を生産する会社を起業

    #45 中国「AIラブドール」の魅力 約11万円で爆ヒット!!  | 中国ニュース拾い読み
  • ダボス会議の「偽善」を指摘したオランダ人歴史学者に注目 | 「税金逃れの話以外は全部たわ言」

    2019年のダボス会議が終わってから、さらに注目を集めている参加者がいる。オランダ人の歴史学者ルトガー・ブレグマンだ。日でもTEDトークや著書『隷属なき道』などを通してベーシックインカム論者として知られている。 彼がパネリストとして参加したディスカッション「不平等の代償」のダイジェスト動画(NOW THIS NEWS)は現在、800万回近く再生されている。 なぜそんなに注目されているのか。全訳でお届けする──。 税金逃れを逃すな ルトガー・ブレグマン(歴史学者):ダボスには初参加です。しかしこれはどうしたもんかなっていうのが正直なところです。 だって、1500機ものプライベートジェットがここに飛んできて、われわれがいかにこの惑星をぶち壊しているかというデービッド・アッテンボロー卿の話を聴きにきてるわけです。 で、みんなが「参加」とか「正義」とか「平等」とか「透明性」って言葉でしゃべってる

    ダボス会議の「偽善」を指摘したオランダ人歴史学者に注目 | 「税金逃れの話以外は全部たわ言」
  • 見て見ぬふりする「傍観者」も性暴力の加害者だ | アメリカで広がる第三者介入トレーニングの取り組み | クーリエ・ジャポン

    近年の研究で性暴力の抑止には女性に用心を呼びかけるより、現場に居合わせても危険な兆候を傍観しがちな第三者の意識を変えるほうが効果が高いことが明らかになっている。 こうした研究結果を受けて、アメリカではすべての人に当事者意識を持ってもらうことを目的とした「第三者介入トレーニング」が広がりを見せている。 傍観者にならないための第三者介入のやり方で、一般社団法人「ちゃぶ台返し女子アクション」も掲げている「3D」がある。 ・DIRECT(直接介入)=直接干渉し、事態の悪化を止める ・DELEGATE(委譲)=別の人に助けてもらうようお願いする ・DISTRACT(気を紛らわす)=注意をひくような“邪魔”を意図的に作り出し、問題となりうる状況を和らげる なかでもDISTRACTは気軽にできるやり方だ。 たとえば、飲み会の席で上司からセクハラを受けている同僚がいたとする。そこで直接介入ができない、ほか

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  • ドイツ人女性の声が低くなり、日本人女性の声が高い理由

    2018年1月10日公開当時から反響の大きかったこの記事、ちょうど1年経った2019年1月に入ってから、ツイッター経由でふたたび読まれている。 しかし、文中で紹介されたドイツ語の元記事の見解と紹介した筆者の見解との区別が明瞭でなかったため、記事全文が元記事の翻訳のように理解され拡散された。 読者諸氏にはお詫び申し上げ、その区別を明確にする形で謹んで全文を更新する。(2019年1月22日、編集部) なぜドイツ人女性の声が低くなっているのか ドイツ人女性の声が低くなっている──ライプツィヒ大学病院が、2005年から実施している調査で明らかになった。 「ターゲスシュピーゲル」紙によれば、同病院は生活習慣病などを調べるために、2005年から40〜80歳の健康な男女2500人を対象にした調査を実施している。 声の周波数の世界標準はこれまで男性が110Hz、女性は220Hzだったが、現在は男女差が縮ま

    ドイツ人女性の声が低くなり、日本人女性の声が高い理由
  • 宮沢和史「僕らは今こそ、日系移民の歴史から学ぶべきだ」 | CONTOUR 2017 講演録

    僕がブラジルに行くようになって、もう20年以上になります。1994年リリースの『風になりたい』という曲は、サンバをベースにしているということもあって、ブラジルによく通うようになりました。 当初は、かつおだしでつくったこの俺の音楽が、あの辺の人たちに通用するかな、という思惑があった。でも、行けば行くほど目を合わせるのが、日系の方々なんです。 以来、ブラジルに限らず、アルゼンチンやペルーなど、いろんな国の日系の方々と関わることは、僕のライフワークの一つになっています。なぜならば、彼らから学ぶことがたくさんあるからなんです。

    宮沢和史「僕らは今こそ、日系移民の歴史から学ぶべきだ」 | CONTOUR 2017 講演録
  • 世界で花開く「沖縄民謡」──エチオピア系米国人の音楽家が曲に込めた“熱い思い”

    エチオピア系米国人ダニー・メコネン(後列右から2番目)がリーダーを務める「デボ・バンド」。日系米国人のアベ・マリエはアコーディオンを担当する(前列左) 2016年、ボストン発の人気バンド「デボ・バンド」が4年ぶりとなるセカンド・アルバム「Ere Gobez」を発表。そのなかに収録されたある日の民謡が、ひそかな話題となっている。 デボ・バンドは2012年にデビューするやいなや、1960年代のエチオピアジャズをベースに、アフリカンファンクや東欧のブラスバンドなどを取り入れた多国籍なサウンドで注目を集め、一気に知名度を上げた。 メンバーは総勢十数名の大所帯。サックス、アコーディオン、電子バイオリンなどを用いた厚みのある演奏もこのバンドの魅力の一つだ。 リーダーでサックス奏者のダニー・メコネンがエチオピア系米国人であることから、このバンドとエチオピアの関わりは深い。セカンド・アルバムの目標は「エ

    世界で花開く「沖縄民謡」──エチオピア系米国人の音楽家が曲に込めた“熱い思い”
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