子どもに責任はないという決まり文句をよく聞くのだが、いつどこでそれが決まったのかよくわからないし、国会で採決したわけでもないのに妙に力を持っている言説である。「子どもに責任はない」という論理に従えば、ユダヤ人に気を遣うこともないし、イスラエルも片付けられるのだが、人間は歴史性を持った存在であり、自分が生まれる前のことに責任を負うという考えもあり得るし、少なくとも差別問題に関しては、世代を超えて引き継ぐことになっているわけである。 宮台真司の過去の行状を現在の法律で裁くなら死ぬまで刑務所で過ごして貰うことになるが、法律は遡及しないので法的には無罪である。だが宮台が学匪であるという誹りは免れまいし、これだけ罪の重い人間はいないのである。女子高生とやってみたいというのがわれわれの本音だとしても、彼女たちは使い捨ての存在として生きているのではない。「自分の娘だったら」とか「未来の自分の恋人だったら