書評 2019.08.27 すべては40年前のアメリカ留学から始まった。総理と夫人と、学園経営者の奇妙な関係。 『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』(森功 著) 文:石井妙子(ノンフィクション作家)
地球温暖化やBRICs国民の消費によって、食糧危機や水資源の危機が深刻に語られるなか、「「食糧危機」をあおってはいけない (川島博之)」(参照)は標題からもわかるように、この問題をシステム工学の視点から冷静に捉えようとした書籍だ。 標題を見てすぐわかるように、同じく文藝春秋から2003年に出されたロンボルグの「環境危機をあおってはいけない」(参照)をまねている。こちらの書籍は、日本では著者のロンボルグより訳者でもあり評論家であもる山形浩生のほうが著名かもしれない。そのせいか、この「「食糧危機」をあおってはいけない」の帯もこうなっている。 山形浩生 推薦” (『環境危機をあおってはいけない』の訳者) 「それはウソだ!」 「もうこの手の扇動にまどわされないようにしようじゃないか。」 とある。裏表紙にはこうもある。 「目からウロコの真の啓蒙書」 ぼくはすでに四〇年以上生きてきて、これが何度も繰り
東北大学名誉教授の佐々木昭夫先生が一月に亡くなっていたことを知らなかった。今さる人から教えられて驚いた。 佐々木先生は東大比較の遥か先輩にあたり、もう十年ほど前から、著書を送ったり送られたり手紙のやりとりをしていて、年賀状も戴いていたので、まさか急逝されていたとは。 『東大駒場学派物語』も送ってしまっていたので、ご遺族にお詫びとお悔やみの葉書を書こう。 - 「淀君」が、遊君や辻君になぞらえられた呼称だというのは田中貴子が最初に言い出したのだと思っていたら、小和田哲男が『戦国三姉妹物語』(1997)で書いていた。田中の『あやかし考』に入っている「淀君拾遺」の初出は、「『桃山歴史・地理』第三十三号、一九九八年/『大航海』第一二号、一九九七年」になっていて、私はあとの97年のものが小和田より前か後か気にしていたらこれは間違いで、98年の20号である。 しかし福田千鶴の『淀殿』には、幕末の「徳川幕
4月2日にG20金融サミットがロンドンで開かれるので、市内で大規模なデモが始まっている。グローバル化反対、銀行家への反発などが中心で、英中央銀行や近辺のオフィスビルへの攻撃を予定しているとも伝えられている。 英国内で失業者が増えていて、この間、職を失った若い女性がBBCラジオで取材されていた。彼女は18歳から働いてきて、今まで失業したことがないので、現状を恥だと思って生きている。両親以外には失業したことを誰にも伝えていない。「現在の心境は?」と聞かれて、泣き出してしまう。 サミット開催で、巨額・莫大な税金が使われる。開催するだけのお金があったら、どれだけの人を救えただろうかと思う。 英国の経済はさらに悪化するそうだが、サミットが将来役に立つ何かを生み出すことを願っている。1930年代にもロンドンでサミットがあったそうだが、大失敗だったそうである。二の舞にならないと良いのだが。投資家ジョージ
雑誌「サピオ」の4月8日号で、上記の特集が組まれていて、興味を感じ買って読んでみました。 清貧の思想と言えば、 清貧の思想 作者: 中野孝次出版社/メーカー: 草思社発売日: 1992/09メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (7件) を見る 清貧の思想 (文春文庫) 作者: 中野孝次出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1996/11/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 23回この商品を含むブログ (19件) を見る バブル崩壊後に大ベストセラーになりましたが、次第に過去のものとなったような面があり、その後、ヒルズ族が登場したり、「金で買えないものはない」といった、清貧とはかけはなれたものがもてはやされるようになったものの、昨年秋以降の金融危機、未曽有の不況という状況の中で、再び脚光を浴びつつあるのかもしれません。 良寛、西行、吉田兼好、本阿弥
とにかく野菜をむしゃむしゃ食べたかったので、思いつきでつくってみたら、おいしかったです。娘もぱくぱく食べました。 そろそろ出回ってきた春野菜のうまみをたっぷり楽しめます。 味つけは、塩・オリーブオイル・酒のみ。 春キャベツ、新たまねぎ、グリーンアスパラ、スナップえんどうなど、好きな野菜をざくざく切って、ぜんぶ鍋に放り込み、塩を軽くふって、オリーブオイルと酒をまわしかけ、ざっと混ぜて蓋して強火にかける。 しゅんしゅん湯気が出てきたら、弱火で数分、塩味は適当に調節し、お好みの固さでどうぞ。 野菜もおいしいですが、スープがまたおいしい。野菜の甘みとうまみが溶け出て、滋味としかいいようがありません。 旬のものは、シンプルな味つけがうまい! レシピ 《材料》 (3人分くらい) 野菜 ・春キャベツ:半玉 ・新たまねぎ:2個 ・グリーンアスパラガス:1束 ・スナップエンドウ:1パ
How I survived Hiroshima – and then Nagasaki - 英インディペンデント紙が広島と長崎の両方で被爆した山口彊(つとむ)さんを紹介している。93歳の山口さんは先日、二重被爆者として認定され、被爆者手帳に広島での被爆に関する記載が追加された注。 長崎にある会社から広島に出張に行っていた山口さんは、爆心地から3キロのところで被爆した。大火傷をおったが、翌日、列車に乗り、長崎に帰った。会社に出て同僚や上司に広島の街が一瞬にして焼き尽くされてしまったことを説明している時、長崎に二つ目の原爆が投下され、山口さんは再び被爆した。 山口さんは、「どうして世界が核爆弾のもたらす苦しみを理解できないのか、私には分からない。どうして核兵器の開発など続けていられるのだろう」と語る。 かつて、私たちは、こういう被爆者の声を素直に自分たち自身の立場として受け入れることができて
自民党の本質を語るニュース「麻生首相:贈与税減税を検討 消費拡大のため」 消費拡大のために若い人にお金を渡したいということだが、相続税を払っている故人が、全ての死者の4%しかいないのに、生前贈与を優遇したって、資産持ち一族だけを優遇するだけ。資産格差が世代を越えて継承されることを促す。 資産格差が相続や教育などで世代を越えて繰り越されることの問題が指摘されているが、そのことの検証が全くされておらず、自民党をとりまく資産家連中の生活感覚しか耳に届かず、願望が政策化されている。 質が悪いのは、減税すれば何か恩恵があると思わされてる相続税課税されるような財産もない一般市民が、諸手を挙げて賛成して絶賛することである。身近な人でも、資産家高齢者からの分配を促すと賛成する人がいたから、それは元々資産家のその息子たちに相続されて勤労意欲をますます下げるだけだ、と注意した。 逆に考えたらわかりやすい。年収
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