面白かったです。に関するjin-mtkのブックマーク (35)

  • ハロウィンの思い出、その4 - アメリカ料理食育日記@日本

    ハロウィンの思い出話の続きです。 僕がお弁当やロンの着替えやあれやこれやをバッグに詰めていると、ベンが自分の衣装を試しに羽織って出てきました。見れば、真っ黒なベルベットの立て襟ジャケットとそろいのズボン、金の房のついた肩飾り、金ボタンに金ベルト、所々に赤の差し色が入っていて、なんというかーー邪悪な黒王子、みたいな格好でした。 「どうだい、似合うかい」ベンが聞きました。 「どうって…すごいよ。豪華だなあ」 僕はとっさにごまかしてしまいましたが、当の感想を言うと、この衣装を着たベンは、まるで当のヨーロッパの王族のようで、とんでもなく格好良かったのです。 僕はファッションは全然分かりませんが、多分、黒い光沢のある生地のせいなのでしょう、彼の巻き毛の金色や、瞳の青が際立ち、派手な装飾や肩飾りも、すらっと高い背を華やかに強調しているようでした。ベンは普段、古いヨレヨレのTシャツにジーンズという実

    ハロウィンの思い出、その4 - アメリカ料理食育日記@日本
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/10/15
    王様のべんさんは格好良いでしょうね。みんなの注目の的になってしまいますね。
  • はじめまして、お姫様その2(またはカレーを食べよう、その4) - アメリカ料理食育日記@日本

    ラジャさんちに行った時の思い出話の続き。 ついに挿絵なし。(´;ω;`) あらすじ。 ラジャの奥さんは冬一郎を怖がって(?)、逃げ出してしまいました。 ーーーーー 「奥さん、あの。初めまして」 冬一郎はトイレの戸をノックしながら日語で言った。 「僕、樋口冬一郎と言います。そのーーちょっとだけ、ご挨拶したいので、良かったらその、出てきてくれませんか」 ラジャの奥さんはトイレに立てこもっていた。先ほどまでラジャがドア前で説得にかかっていたのだが、「出ておいで、ハニー、可愛いひと!」などの甘い言葉(英語語両方)の連続で呼びかけたため、奥さんは(冬一郎の理解では)恥ずかしさのあまり、ますます頑なに閉じこもったのであった。 「ゆず、スイートハート、お砂糖さん!こちらにいらっしゃるお客さんは、怖い人ではありませんよ。ほら、あの日君を助けてくれた、カラテニンジャさんなのですよ!」 「ゆずちゃん、出

    はじめまして、お姫様その2(またはカレーを食べよう、その4) - アメリカ料理食育日記@日本
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/10/03
    大和撫子なんですね。とても奥ゆかしくて可愛らしい人なのですね。「ハニー」を人前でやられたら、誰でも逃げたくなりますね(笑)
  • はじめまして、お姫様(またはカレーを食べよう、その3)【国際結婚】 - アメリカ料理食育日記@日本

    新婚のラジャさんちに遊びに行った日の話の続きです。 あらすじ。僕はベンを家に待たせているので、焦って少しパニックになりました。 _________________ 甘い言葉の一つも言えない上に、約束を何度もないがしろにするなんて、アメリカ人のパートナー失格だ。だけど、ベン相手に、「子ちゃん」だなんて、口が裂けてもーー みゃあ。 奇妙な気配に気づいて顔を上げると、目の前にが座っていた。毛足の長い、白っぽいきれいなである。 ーーん?…子、ちゃん? 「こらこら、お客さんを驚かせてはいけないよ、スノーホワイト」 ラジャが戸棚まで戻ってきて言った。スノーホワイト(白雪姫)とは、の名前、らしい。 「どうしたんです、冬一郎君? なんだか顔色が悪いですよ。ひょっとして、は苦手でしたか?」 「あ、いえ…大丈夫です」 冬一郎は自分で自分の狼狽ぶりがおかしくなって、ぷっと吹き出した。 なあんだ、子

    はじめまして、お姫様(またはカレーを食べよう、その3)【国際結婚】 - アメリカ料理食育日記@日本
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/09/22
    スターを付けられなくてコメントだけで申し訳ないです。ラジャさんって面白い人ですね。シャイなお姫様はなぜラジャさんと結ばれたのかを知りたくなりました。きっとシャイなお姫様を包み込む愛情が伝わったのね。
  • 車を買おう! 車の部位の英単語(外観) - アメリカ料理食育日記@日本

    話が飛んじゃうのですが、僕、車を買おうとしています。 大学の時に免許は一応取ったんですが、これまで選んできた家は、どこも駅近。東京に住んでる限り電車と地下鉄でどこへでも行けるし、仕事でも使わないし、車なんて単なるお金の無駄遣いだって思って、ぜーんぜん興味なかったんだけど(女性をドライブに連れていくような機会も僕には一生ありえないですしね)、ところがここへきて急にロンの保育園を変えることになり、送り迎えに車が必要になったんです!! それに、考えてみると、子連れで電車って少し肩身狭かった。その上、外国人のベンと一緒だとなんとなく目立ってるような気がしてしまう(ミカさんは人の視線が嫌だと言って基的に電車は乗りません)。 マイカーさえあれば、送り迎えだけじゃなくて、週末のお出かけもぐっと気楽になるかもしれないな…なんて思い始めたら、一気に買いたくなりました。よし、ロンちゃんのためにペーパードライ

    車を買おう! 車の部位の英単語(外観) - アメリカ料理食育日記@日本
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/09/21
    スターを付けられなくてコメントだけで申し訳ないです。子供連れの電車はキツいよね…。やっぱり車を頼っちゃうなぁ。私は車を運転出来ないので、子供連れの移動は自転車で移動できる範囲ばかりでした(笑)…。
  • カレーを食べよう、その1【国際交流×料理】 - アメリカ料理食育日記@日本

    ラジャさんちのカレーの話の続きです。 ベソ(=キス)。メキシコの挨拶 冬一郎は鍋の蓋を取り、驚きの声を上げた。 「へえええ!水を一滴も入れなかったのに、ちゃんとカレーになっていますね!」 「その通り。チキンや野菜からたっぷりスープが出ますから、水を加える必要などないのですよ」 ラジャが答えた。 2人はすでに数時間、台所に立っていた。その時間のほとんどは、ラジャによるスパイスの講義に費やされた。彼によれば、インド料理のスパイスの使い方は3通りある。最初に入れるもの、途中で入れるもの、仕上げに入れるもの、である。これがそのスパイスの香りを最も効果的に引き出すコツなのだそうだ。 最初に入れるスパイスはスタータースパイスと呼ばれ、主にホールの形状で使う。常温の油に入れて、ゆっくり加熱し、油に香りを移してゆく。スパイスごとに色々なタイミングや扱い方があり、例えばクミンシードは、ぷちぷちと周りの油に細

    カレーを食べよう、その1【国際交流×料理】 - アメリカ料理食育日記@日本
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/09/21
    スターを付けられなくてコメントだけで申し訳ないです。外国人のコミュニケーションって本当にシャイな日本人にはキツいよね(笑)。
  • カレーを作ろう、その2(スパイスの話)

    世界の料理と、家族と仲間と、子育てとちょっぴり恋愛と(各国レシピ、オリジナルWebマンガ、小説、エッセイ) 「君はスパイスには詳しいですか?」 ラジャの質問に、冬一郎は首を振った。 「いえ。初めて見るようなものばかりです」 「でも、さすがにこれはご存知でしょう?」 ラジャは、台に並んだ数々の香辛料の中から、茶色い小枝のようなものを選んで、冬一郎に差し出した。 「粉状にしてある方がお馴染みかな。匂いをかけば分かりますよ」 冬一郎が小枝を鼻に近づけると、ふわりと、確かによく知っている匂いがした。ミカエルの、エッペルパイ(スウェーデン風アップルパイ)の香りである。 「あっ、シナモン、ですね」 冬一郎は思わず笑顔になった。 「甘くていい匂いだ。大好きです」 「その通り、ガラムマサラ(インドの家庭で作られるミックススパイス)の重要な材料です。では、これは?」 今度ラジャが選んだのは、緑色の種である。

    カレーを作ろう、その2(スパイスの話)
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/09/10
    香辛料は奥深いのですね。悪魔のスパイスは強烈そうですね。想像することも難しいけど、できれば遭遇したくないなぁ(笑)。ミカさんは優しい香りに包まれているんだね。
  • カレーを作ろう!その1

    世界の料理と、家族と仲間と、子育てとちょっぴり恋愛と(各国レシピ、オリジナルWebマンガ、小説、エッセイ) ラジャはさっそく、冬一郎を台所へと通した。 作業台の上に、色とりどりの香辛料が盛られているのが一番に目を引いた。黄色や赤、黒、緑、茶色。形も、粉状、棒状、種、と様々だ。 「えっと。僕もカレーは、好きですけど…」 でも、アメリカ料理ではない気が…との言葉は、冬一郎は急いで飲み込んだ。以前ミカエルに、中華やメキシカンだってアメリカ料理の重要な一部だ、と優しく諭されたのを思い出したのだ。アメリカは移民の国。世界中の料理の要素が常に入り込むダイナミックなところなのだ。それに、考えてみればラジャさんは、アメリカ料理を教えてくれる、とは一言も言っていない。特別健康的な料理レシピを分けてくれる、と言ったのだ。 しかしそれでも、冬一郎は内心、うろたえていた。実を言えば今日は、初めてお邪魔する宅であ

    カレーを作ろう!その1
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/09/08
    ほうー、これは本格的なインドカレーの予感。血の滴るチキンは…できれば見たくないけど、チキンカレーは好きです。って勝手な人間だと自分を叱りながら次回を楽しみにしています。
  • ミカさんが怒っちゃった - アメリカ料理食育日記@日本

    一昨日またみんなで集まって夕べたんですけど、つい先日僕の無理押しで始めた「楽天レシピ」に、アメリカ料理とスウェーデン料理のカテゴリが存在しないことがマリさんに知られてしまい、ベンとミカさんにもさっそくばれちゃいました。 ベンは笑ってたけど、ミカさんはめっちゃ怒ってた。どうしよう…。 楽天レシピのマイページここだよ。フォロー機能もあるらしい(スマホアプリ版のみ)からよかったらフォローしてね。↓ https://recipe.rakuten.co.jp/mypage/1450013502/ フォローしてくれた人はメッセージくれたらお礼に一コマ漫画送るよ。 https://recipe.rakuten.co.jp/mypage/1450013502/ Follow @cheesefonduecl 読者になる

    ミカさんが怒っちゃった - アメリカ料理食育日記@日本
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/09/06
    あらあら、ミカさんの耳に入っちゃったのね。それは…大変でしたね。私はどこの国の料理でも美味しければ良いと思っちゃうけど、ミカさんの気持ちも少しわかるかも。母国を認めてもらえていない感じが…ね…。
  • 特別で健康的な料理、その3

    世界の料理と、家族と仲間と、子育てとちょっぴり恋愛と(各国レシピ、オリジナルWebマンガ、小説、エッセイ) ラジャの宅というのは、電車で一駅降ったところにあった。 いつもロンを抱っこやベビーカーで連れて行動するのに慣れてしまって、休日なのに1人で電車に乗ると、妙に体が軽いと言うか、スカスカした感じが冬一郎にはした。 教えてもらった住所に着くと、こじんまりした洒落た一軒家である。呼び鈴は鳴らさず、玄関前で電話をかける。赤ちゃんが昼寝中である場合を考え、子供の(というか、親の)貴重な休憩時間を妨げないように、と配慮したのであるが、今回その必要はなかったようだーー冬一郎がスマホをまだ取り出さないうちに扉がバン!と勢いよく開き、エプロン姿のラジャが出迎えたのだ。 「ようこそ、カラテニンジャ!待っていましたよ」 「こ、こんにちは」 冬一郎は面らってどもった。「えっと…お待たせ、しました?」 「はは

    特別で健康的な料理、その3
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/08/31
    本場のカレーですねー。南北でカレーの種類が違うと聞いた事があります。たしかにカレーは野菜もタンパク質もバランス良く入った健康食ですね。どんなカレーになるのでしょう。楽しみですね。
  • 特別で健康的な料理、その2

    世界の料理と、家族と仲間と、子育てとちょっぴり恋愛と(各国レシピ、オリジナルWebマンガ、小説、エッセイ) ☆少々アダルトな発言等が含まれます ベンは機嫌が悪かった。 土曜の予定をダブルブッキングした冬一郎が、自分とのデートの約束の方を後回しにしようとしているからである。 「すねるなよ、ベン。相手はこの間知り合ったばかりの人だしさ、いきなり失礼はしたくないんだよ。ベビーシッター手配したりして働いたのは僕なんだから、別にいいだろ?」 「そんなの関係あるもんか。俺は、楽しみにしてたんだよ!」 夜、冬一郎は事情を説明しようとしたのだが、やや思いやりに欠ける言い方をしたのもあり、ベンを余計に怒らせてしまった。冬一郎は慌ててなだめようとした。 「分かったよ。当に、ごめん。また次の土曜に延期してくれよ。な?」 「いやだ」ベンは子供っぽくむくれた。 「俺だって頑張って予定を空けたんだ。当は仕事が入っ

    特別で健康的な料理、その2
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/08/29
    ベンさんの虹が掛かった笑顔可愛いでしょうねー。先ずは機嫌が直って良かったね。ラジャさんはどんなレシピを教えてくれるのでしょうね。楽しみですね。
  • 特別で健康的な料理、その1

    世界の料理と、家族と仲間と、子育てとちょっぴり恋愛と(各国レシピ、オリジナルWebマンガ、小説、エッセイ) 数日前のことである。冬一郎は、2人の新しい友人と出会った。 1人は、児童館で先生に紹介してもらったナタリアさんという元気な女性。もう1人は、少しミステリアスな雰囲気を持つ男性で、ラジャと名乗った。両人ともにアメリカ人である。 駅前のスターバックスで、出会ったばかりの2人と、冬一郎はお茶を飲んだ。実はベンとミカエルも少しの間いたのだが、ベンが眠いと言い出してすぐに帰ってしまったのだ。 「お名前は、冬一郎君、でしたか」 急に自分に会話の矛先が向いて、冬一郎はぎくりとした。冬一郎は、初対面の人間と会話するのは得意ではない。英語を使わねばならないとなると、尚更、萎縮してしまう。相手の目を見るのも恥ずかしくて、なんとなく下を向いてしまうくらいだ。ラジャはそんな冬一郎を観察するようにじっくり眺め

    特別で健康的な料理、その1
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/08/27
    ラジャさん良い人そうで安心しました。土曜日のダブルブッキング…ベンさん何て言うでしょうね…気が重い。ウーン、どうしよう。
  • ベンとの約束2

    世界の料理と、家族と仲間と、子育てとちょっぴり恋愛と(各国レシピ、オリジナルWebマンガ、小説、エッセイ) あらすじ。夜、僕は疲れ切ってるのにベンに捕まりました。 ☆アダルトな発言があります。 「ベン、離してくれーー頼むから!」 冬一郎は無理やり身体をよじって、きつい抱擁を逃れた。ベンはキョトンとしている。当はよく話し合うべきなのだろうが、冬一郎はほとほと疲れていて、話し合いはおろか少しも口をききたくないくらいだった。とはいえ、このまま黙って立ち去っては、ベンを傷つけてしまう。 「ごめん、そのーー僕、トイレ、行きたいんだ」 とっさにそうごまかして、冬一郎はその場を逃げだした。 実際トイレに入り、扉に鍵をかけて、仕方なく立て篭もる。 ああ。何やってんだ、僕。 便器の蓋に座って休みながら、冬一郎は深いため息をついた。自分の家なのに、ほっとできる空間がトイレだけって、どうしてなんだよ… ドン。

    ベンとの約束2
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/08/25
    あらー、こんなに大変な思いをしてダブルブッキング?ヤバイネー。超焦る。どうしよう…って私が焦っても仕方ないね(笑)。あー、続きが気になるー。
  • 動物園に行こう、くま編 最終話【国際結婚×パパ三人×子育て漫画】 - アメリカ料理食育日記@日本

    何を思ったか、ロンはウサギのぬいぐるみをぽーんと放り投げた。 哀れなウサギは、クマの目の前に落ちた。ヒグマは、最初こそ慎重に匂いを嗅いでいたが、 やがてがぶりと噛みつき、何の罪もないウサギを惨殺にかかった。あたりに飛び散る、白い綿…。 もし、もしこれが、ぬいぐるみでなかったら。そんな恐ろしい考えが頭をよぎって、冬一郎はきつく抱きしめたロンの顔を手で覆い、思わず後ずさった。 「ミカさん、その…ご…ごめんなさ…」 「落ち着け、冬一郎」 殺気立った低い声でミカエルがささやいた。 「熊から目を逸らすんじゃねえぜ。そのまま、静かに歩いて立ち去るんだ。走って逃げるから襲われるんだぜ…!」 どうやら、彼の中で何かのスイッチが入ったらしい。故郷スウェーデンの森に迷い込んだ精神状態となり、のちに冬一郎はこれを、ミカエルの「サバイバルモード」と呼ぶようになる。 クマ編はおしまいだよ!次はサバイバルモードが続く

    動物園に行こう、くま編 最終話【国際結婚×パパ三人×子育て漫画】 - アメリカ料理食育日記@日本
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/08/15
    ウワー、ウサギちゃん散々なことに…ってサバイバルスイッチが入ったミカさん…笑いが止まりません(笑)。サバイバルモードのミカさんの話、楽しみに待っています。
  • 動物園に行こう、くま編2【国際結婚×パパ三人×子育て漫画】 - アメリカ料理食育日記@日本

    jin-mtk
    jin-mtk 2020/08/12
    柵の方へ身を乗り出した瞬間…何が起きるのですか?!まさか、熊の檻の中に落ちたりしないですよね。まさかねぇ。えー、続きが気になります。
  • 動物園に行こう、ゾウ編最終話【国際結婚×パパ3人×子育て×漫画】 - アメリカ料理食育日記@日本

    *夏休み動物園スペシャル。ゾウ舎編の続き。はじめから読む方はこちら* ------------ 「それにね、象は家と同じくらいジャンプできるんだよ」ベンが言った。 「ええええ、す、すごい!」冬一郎は、サーカスの象が家の高さまでジャンプしている様を思い浮かべて驚愕した。ベンは間髪入れずに続けて、 「そりゃそうさ…家は、ジャンプなんか1ミリもしないだろ」と言った。 英語らしいジョークである。冬一郎は引っかけられたのに気がついて、顔にぼっと火がついた。 ミカエルが、吹き出しそうなのを堪えながら、「さすがに、象は跳ばないぜ、冬一郎…よく考えろよ、重すぎるだろ」と困ったように言った。ベンのやつはクックと喉を鳴らしている。 自分より格段に頭の良い人間だと知っているからこそ、ベンの言葉を鵜呑みにしたのに、馬鹿にされて冬一郎は悔しくなった。特にミカエルの前で恥をかかされたのが腹立たしい。ロンがまだ小さいの

    動物園に行こう、ゾウ編最終話【国際結婚×パパ3人×子育て×漫画】 - アメリカ料理食育日記@日本
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/08/06
    冗談でからかっている方は楽しいだろうけど、からかわれている方は悔しくなるよね。私がみんなで楽しめる冗談の伝え方を考えてベンさんに教えてあげなきゃ。
  • 動物園に行こう、その2【国際結婚×パパ3人×東京×子育て漫画】 - アメリカ料理食育日記@日本

    サマースペシャル、小説バージョンでお送りしています。前回はこちら。 ーーーーーーーーーーーーーー 上野動物園のゲートをくぐると、すぐ右手がジャイアントパンダの檻であった。噂に違わず大人気の様子で、2時間の順番待ちの案内が出ている。 「うわっ、まるでディズニーランドみたいだな。どうする?」 冬一郎がベンに聞くと、彼は「見なくていいよ」と即答した。 「俺はパンダなんか興味ないな。ロンが飽きちゃうじゃないか」 ミカエルも全然気にしない様子で、パンダ舎の方は一瞥もせずにベンと歩き出していた。上野に行くならパンダ…と思っていた冬一郎は残念であったが、確かに子連れで長時間待つなど現実的ではないと思ったため(ベビーカーで並んでいる人もいたが)、諦めて2人を追った。 一行は、特に考えがあるわけでもなく、道をてくてく真っ直ぐ歩いていった。 しばらくすると、むっと立ちのぼるなかなか強烈なにおいと共に、のっそり

    動物園に行こう、その2【国際結婚×パパ3人×東京×子育て漫画】 - アメリカ料理食育日記@日本
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/08/04
    象はテンション上がりますね。集団で子育てするんですよね。親子愛も素敵ですよね。
  • ハーフの子と蒙古斑について

    世界の料理と、家族と仲間と、子育てとちょっぴり恋愛と(各国レシピ、オリジナルWebマンガ、小説、エッセイ) 蒙古斑というものがあります。 これは、よく赤ちゃんのお尻とか背中にある、青いアザみたいな部分で、日人の赤ちゃんは、90%くらいがどこかしらにこのあざを持って生まれてきます。たいていの場合、10歳くらいまでに消えます。英語では、Mongolian spot。"モンゴリアン"とはいうものの、実は東アジア系のみならず、有色系の人種の赤ちゃんには結構な確率で現れる現象です。ただし、白人系の赤ちゃんに出ることはごく稀です。 で。 僕のハーフの息子のロンちゃんですが、彼には、青いとこが一切、ありませんでした。白人である母親のリサさんのDNAなのでしょう。 ただ、変な話なんですけど、猿のお尻は赤いもの、子供のお尻は青いもの…という妙な固定観念(?)があった僕には、ロンの真っ白いお尻はとても新鮮な

    ハーフの子と蒙古斑について
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/07/31
    赤ちゃんのお尻は蒙古斑があっても無くても可愛いですよね。娘の赤ちゃんの頃のアルバムには、お尻は勿論、素っ裸の写真が沢山ありますよ(笑)因みに、娘にはお尻と腰の中間辺りにハート型のがありました。
  • 第ゼロ回クラブミーティング その3(最終回)【国際×子育て×漫画】 - アメリカ料理食育日記@日本

    ずっと続けてきたこの半日の話の最終回です。この日の始まりはこちら→児童館の朝の話 漫画は前回分から載せます。 あらすじ。いろいろなことを経て、僕たちは駅前のスターバックスに集結しました。 「お前が、悪漢から女性を助けた?ーー当なのか、冬一郎」 ミカさんが僕に聞きました。横からナタリアさんが、「マフィアをぶっ倒したのよ!」と言ったので、彼はますます怪訝な顔になりました。 僕は慌てて弁明しました。 「違うんですよ、ミカさん。僕は、大したことはしてないんです」 「空手チョップしたのよね!」 「ーー驚いたな。お前はただ大人しいやつだとばかり思っていた」 「あれっ、ミカちゃん、知らないんだな」ベンが欠伸しながら言いました。 「冬一郎ちゃんはこう見えて喧嘩っ早いんだよ。前に彼が街で騒ぎ起こして、頭殴られて入院したの、覚えてないの?」 「そーその話はやめてくれよ!」 僕は恐怖にかられて叫びました。その

    第ゼロ回クラブミーティング その3(最終回)【国際×子育て×漫画】 - アメリカ料理食育日記@日本
    jin-mtk
    jin-mtk 2020/07/19
    最高のエンディングです。あー良かったぁ。結局はみんなが冬さんを思って集まって来たのですよ。暖かい…実に人の思いが暖かい。パパ友もできて良かったねぇ。次回からのロンちゃんのエピソードが楽しみです。
  • 第ゼロ回クラブミーティング その1【子育て×国際×漫画】 - アメリカ料理食育日記@日本

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    jin-mtk 2020/07/15
    なんだか凄い展開になりましたね。結局スタバに勢揃いしたわけだね(笑)タバスコ目薬の仕返しでは無さそうな雰囲気に一安心。
  • スウィートティー、その2【国際結婚×子育て×漫画】 - アメリカ料理食育日記@日本

    前回の続きです(漫画は前回分からのせますが、少しセンシティブな話題が入ってます)。 あらすじ。僕は初めてのママ友と初めてのお茶に挑んでいます。 ↓ 「まあいいわ」 うつむいてアイスティーをすする僕に、ナタリアさんが言いました。 「むしろ、あんた気に入ったわ」 僕は驚いて目を上げました。気に入った?クレイジーである僕を?ーーママ友作りは完全に失敗かと思ったのに、そうではないというんだろうか? 「ほ、当ですか?てっきり、どん引きされたかと…」 僕が聞くと、ナタリアさんはにっこり笑って、 「面白い奴は大好きよ!」と答えました。「日人のくせに常識外れなとこがいいわ。スタバで甘くもない紅茶頼むとかね!」 え、僕の常識外れポイントってそこ?と一瞬思いましたが、そんなことより、彼女に嫌われていないという事の方が重要でした。彼女に友達になってもらえるんなら、僕のアイスティーなんかどうだって構わないので

    スウィートティー、その2【国際結婚×子育て×漫画】 - アメリカ料理食育日記@日本
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    jin-mtk 2020/07/04
    ナタリアさん、優しいなぁ。ベンさんの登場の仕方は笑える。まるで浮気現場を押さえたみたい(笑)