EIZOチャンネルでは2008年3月に「自分にピッタリなワイド液晶ディスプレイはこうして選ぼう!」と題した記事を掲載し、ナナオ製ワイド液晶ディスプレイのラインアップを整理するとともに、製品を選ぶうえで確認しておきたい項目をまとめたばかりだが、最近市場に出回っている液晶ディスプレイを見ると、新たに「広色域」という売り文句が目立つようになってきた。 今後の液晶ディスプレイ市場において広色域をうたう機種はますます増えていく見込みだが、この言葉の意味するところや実際の効力については、困ったことにユーザーの誤解を生みやすい状態となっている。そこで、今回は知っているようで知られていない液晶ディスプレイの「色域」にメスを入れていきたい。 代表的な色域とその違いを理解する まずは色域という言葉の意味だが、人間が肉眼で認識できる色の範囲内(可視領域)において、ディスプレイやプリンタなどのカラーイメージング機