砂場で遊んだ記憶は、なぜかやけに懐かしい。 砂を集めて作った山、クネクネと溝を掘って作った川、その川は山を貫いたトンネルとつながっていて……。 そしてそれらが、次の日無残にもつぶれてることさえ、今思えば懐かしい。 そんな砂場について、大人になってから疑問に思ってたことがある。それは、どのくらいの深さなんだろう? ってこと。遊んでいて、底にぶち当たった記憶はない。でも確実に底はある。ずっと掘っていけば、何かにぶち当たるはずだろう、と。 一体どのくらいの深さなんだろう。実際に公園で砂場を掘りまくるのは怪しすぎるから、幼稚園などの遊具を製作している、遊景空間・創に話を伺った。 「当社で砂場を作る場合、砂の深さは30から40cmぐらいです」 そんな浅かったとは! 40cmっていえば、大人のヒザ下ぐらい。子どものころ、もっと深く掘ってると思ってた。 じゃあ30~40cm掘った、砂場の底にあたる部分は