デジタルカメラはその登場当初、フィルムが撮像素子になった「フィルムカメラのデジタル化」に過ぎなかった。しかし、画素数の増大をはじめとしたデジタル化が進むに従い、AFスピードや画質向上といったカメラとしての基本性能はもちろん、近年ではデジタル処理によって得られる効果を前面に押し出した製品が増えるなど、旧来的なカメラとは異なった進化を遂げ始めた。 本連載「デジタルだからできること」では、旧来のカメラとは異なる進化の道を歩み始めたデジタルカメラの「デジタルならでは」を各社に尋ねる。今回は最高60コマ/秒の高速連写&1200fpsの高速ムービーを実現した「HIGH-SPEED EXILIM」シリーズなど、デジタルカメラならではの機能を搭載した製品を数多く送り出しているカシオ計算機のQV事業部 商品企画部 第2企画室の宮田陽氏と今村圭一氏に、同社の「デジタルならでは」を聞いた。 宮田氏(写真=左)は
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