国立天文台は10月23日、チリのアタカマ砂漠で建設が進むアルマ(ALMA)望遠鏡(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計:Atacama Large Millimeter/submillimeter Array)を用いて、オリオン大星雲にある生まれたばかりの星「オリオンKL電波源I(アイ)」において、高エネルギー状態にある水分子が放つメーザーの検出に成功したと発表した。 成果は、国立天文台の廣田朋也助教らの研究グループによるもの。今回の研究は、アルマ望遠鏡の初期観測としては国内で2番目となり、その詳細な内容は天文学術誌「The Astrophysical Journal Letters」2012年8月28日号に掲載された。なお初期観測とは、アルマ望遠鏡がまだ完成していないため(全66台の電波望遠鏡の内、半数強は設置済み)、性能テスト兼ねて行っている観測のことである。 恒星は宇宙空間に存在する希