今回のスーパーコンピューターの系譜は前回の続きでNVIDIAのGPUである。GeForce 8000シリーズ、あるいはG80世代というべきかもしれないが、この世代でGPGPUに名乗りを上げたNVIDIAだが、いきなりこれでGPGPU全盛になった、というほど話は簡単ではなかった。 G80世代の最初の製品は、2006年11月に投入された「GeForce 8800 GTX」である。こちらの記事の写真にもある通り、G80コアでは16個のSP(Streaming Processor)を1つのブロック(SPA:Streaming Processor Array)とし、これを8つ並べた形である。チップ全体としては128SPという計算になる。 GeForce 8800 GTXの構造。シェーダーが完全に均質化(Unified)されている。2007年のHotChips 19でNVIDIAのErik Lindh