今回のスーパーコンピューターの系譜は、ASCIのCTS(Commodity Technology Systems)を紹介したい。CTSの話は連載286回で少し触れているのだが、もう少し細かい話をしよう。 さらに新しい領域に挑戦するASCIプロジェクト クラスター構成にした安価なシステムの運用を模索 Delivering InsightのChapter Fourにある“Linux Clusters - Providing Cost Effective TeraFLOP/s”の前書きを読むと、「ASCI RedとASCI Blueという2種類のアーキテクチャーのシステムを完成させたことで、MPP(超並列)とSMP(対称型マルチプロセッシング)のどちらでもテラフロップスのシステムを構築できることをASCIプロジェクトは示したが、さらに新しい領域に挑戦することにした」と、勇ましいことが書いてある。