HBMにつながる基本的なアイディアは、「よりメモリーを広帯域に接続するために、バス幅増やそう」というものだ。そもそもメモリーの帯域を増やすためには以下の2つがある。 これまでの主流は信号速度を引き上げるほうで、SDRAM(100~166MHz)→DDR(200~400MHz)→DDR2(400~1066MHz)→DDR3(800~1866MHz)と来て、DDR4世代では2133~4266MHzまでが視野に入っている。 これはグラフィックス向けも同じで、GDDR3世代では4GMHzだった信号速度は、GDDR5世代では8GHzに達し、GDDR5Xで12GHz、GDDR6では16GHzに達する。バスの幅は変わらないため、速度にあわせて帯域が広がったわけだ。 ただ、実際には「もっと帯域が欲しい」というニーズは常にあるため、例えばGeForce GTX 780などはGDDR5を384bit幅で接続し