無査読の論文投稿サイトのArXiveに「SafeSpec:Banishing the Spectre of a Meltdown with Leakage-Free Speculation」という論文が発表された。筆頭著者のカリフォルニア大学リバーサイド校のKhaled Khasawneh氏をはじめ6人の名前が並んでいる。指導教官は著者の一人となっているリバーサイド校のNael Abu-Ghazaleh教授である。 投機実行と攻撃方法 最近のプロセサは性能を上げるために「投機実行(Speculative Execution)」を使っている。例えば、ifの条件が成立するか、しないかが、if文を実行するタイミングで判明していなくても、過去の履歴から、成立、不成立を予測して、その予測に基づいてその先の文の命令を実行していく。 予測が正しければ、条件の成立、不成立が判明するまで待つよりも処理性能を