松本剛明外相は22日の衆院外務委員会で、日本の寺院から盗難された国指定の重要文化財と「酷似」した文化財が韓国で国宝に指定されているとして、韓国政府に調査を依頼する考えを示した。 文化庁によると、盗難されたのは長崎県・壱岐島の安国寺が所蔵していた国指定の重文「高麗版大般若経」。平成6年7月に何者かに盗まれたが、7年6月に酷似した経典が韓国で「発見」され、国宝に指定された。文化庁が写真などで確認したところ特徴が一致し、外務省を通じて韓国側に調査を依頼したが、「確証がなく調査は困難」との回答で、そのまま13年7月に時効となった。 松本氏は「日本の極めて重要な文化財にかかわりうることなので韓国政府の協力を得るべく改めて照会を検討したい」と述べた。自民党の平沢勝栄衆院議員の質問に答えた。
【北京=坂尻信義】10月に日本への約1万人の団体旅行を予定していた中国の大手企業が17日、東シナ海の尖閣諸島沖で中国の漁船が海上保安庁の巡視船に衝突、船長が逮捕された事件に抗議し、団体旅行を取りやめた。7月に政府が中国人の個人観光客のビザ発給要件を緩和後、日本政府観光局が海外からの団体旅行としては最大規模として誘致の成功をアピール。少なくとも数億円の経済波及効果を見積もっていた。 日本への団体旅行を中止したのは、健康食品や化粧品の販売を手がける宝健日用品有限公司(本社・北京、社員約3千人)。業績をあげた販売代理店を対象に家族同伴の旅行を企画。社員の一部も同行し、10月上旬から東京と大阪の2コースに分かれて順次来日する予定だった。 同社は、中止の理由について「日本への抗議」であり、「尊厳ある中国人であるため」の決定だとしている。17日午後に北京市内で記者会見し、正式に発表する。 一方、
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