子供たちに人気のお菓子、チロルチョコがピンチだ。極端に品薄になったり、一部の売り場から商品が消えるなどかき入れ時のバレンタインデーを前に異常事態に直面した。30年以上にわたりロングセラーを続ける「駄菓子の王様」に何が起きているのか。 11日付の全国紙の社会面などに気になる広告が載った。チロルチョコ社(東京都千代田区)の「品薄についてのお詫び」と題したお詫び広告で、社名にもなっている主力商品のチロルチョコが「発売遅延及び販売中止の事態に陥った」という。自社のホームページにも同様の内容をアップした。 ただ、肝心の原因が説明されていないため、買い占め運動でも起きたのか、何か別の理由があるのか判然としない。真相を聞くため、同社に問い合わせると「お詫び広告にある通りです」(広報)と歯切れが悪い。年明けからバレンタインデーまでの1カ月間は、お菓子メーカーにとっては1年で一番の稼ぎ時。一体、何が起き