京都府警舞鶴署地域課の男性巡査部長(50歳代)と男性巡査(20歳代)が2月、傘が持ち去られた窃盗事件で、特定できなかった被害者をでっち上げ、うその捜査書類を作成していたことがわかった。 2人は調べに対し、「取り締まりの実績を上げるためだった」などと供述しているという。府警は虚偽有印公文書作成容疑などで2人を書類送検し、関係者を処分する方針。 捜査関係者によると、2人は2月下旬、舞鶴市内の駐輪場で、自転車に立てかけられた傘を持ち去る少年を発見。職務質問したところ、少年が「盗んだ」と認めた。2人は窃盗容疑で任意捜査を進めていたが、自転車の所有者が「傘は自分のものではない」と話したのに、自転車の所有者が傘を盗まれたとする被害届などを捏造(ねつぞう)した疑いがある。