ホンダは、2016年度末以降に発売される二輪車の全モデルの燃費性能を2割上げる。生活必需品として二輪車を使うインドやインドネシアなどの新興国では燃費への関心が高く、競争力の維持向上に必要不可欠と判断した。 ガソリン燃焼効率を現在の30%台前半から35~40%程度に高める。車体軽量化や低燃費タイヤ採用などにも乗り出し、実現にこぎつけたい考えだ。ホンダの開発部門である本田技術研究所の野村欣滋二輪R&Dセンター長が明らかにした。 一方で、ホンダは先進国向けの大型バイクについて、マニュアル車(MT)の構造を持ちながら、オートマ車(AT)と同じくシフトチェンジとクラッチ操作を自動で行うDCT(デュアルクラッチトランスミッション)と呼ばれる構造を採用したモデルを拡大していく方針も示した。