在日朝鮮人として生まれ、帰還事業で北朝鮮に渡った後、脱北し、現在は韓国に住んでいる李(イ)泰●(=日の下に火)(テギョン)さん(62)が来日し、7日に秋田市山王の市文化会館で開かれたトークショーで北朝鮮による拉致被害者の救出を訴えた。 李さんは1952(昭和27)年、山口県下関市生まれ。小学生だった60年に北朝鮮に渡り、6年間の兵役の後、医師を務めていたが、2006年に脱北。09年から韓国在住。元在日朝鮮人の脱北者でつくる北送僑胞脱北者連合会の会長を務めている。 トークショーは脱北者を支援する北朝鮮難民救援基金の加藤博理事長と話し合う形で進められ、李さんは「北朝鮮には自由も人権も全くない。人が動物のように扱われている。建国以来、(1)血の粛清(2)独裁(3)核・ミサイル開発-で一貫し、どんどんひどくなっている」などと深刻な状況を説明。 北朝鮮が全ての日本人拉致被害者と特定失踪者の再調査を始