高齢者への新型コロナウイルスワクチンの接種をめぐり、京都で個別接種の会場になっている病院や診療所などへ、予約の電話が殺到している。混乱を恐れて「一見(いちげん)さんお断り」の医療機関が増え、予約はますます「狭き門」となっている。 「経験したことのない騒ぎ。予約は埋まったと説明しても、すんなり納得してくれる人は2%くらい」 伏見区の医療機関に勤める女性は8日、接種の問い合わせの電話の合間に、取材にそう話した。 「何年住んどると思っとるんや」 怒鳴り出す人も 予約を取り始めた4月末、朝から約100人が詰めかけたという。75歳以上で定期的に通院している「常連」に限ったが、電話も鳴りやまず、市に割り当てられた150回分の枠は約1時間で埋まった。 「診察券は持っとる」「予約できると聞いた」「何年伏見に住んどると思っとるんや」などと怒り出す人も。 整理券の争奪戦となり、もみ…