可能になったカスタム計測 SiteCatalystの導入・活用から約半年が経ったころ、従来は不可能だった指標の計測や分析が可能になり、楽天グループ内でそれを横展開できるようになった。分析手法は標準化し、いつでも活用できるように引出しにしまってある。その計測に必要な実装は完了している。参考にできる社内事例も増えてきた。具体的には各事業において、以下の項目の計測が可能となった。 項目 成果 グループ内回遊とコンバージョン
過去7日間のIT関連ニュースの中で自分にとって最大の関心事は、楽天の世界へ向けての動きだ。実はTechWaveでは記事にしなかったのだが、20日に米Wall Street Journalが楽天による米ネット通販大手バイ・ドット・コムの買収を報じている。買収金額は2億5000万ドル(約225億円)。全額現金での買収。楽天は、ネット通販ならびにネットで世界のトップ企業になるのが目標だという。 楽天はこれまでにも2005年にアフィリエイト大手の米リンクシェアを買収したり、今年1月には中国の百度(バイドゥ)と仮想商店街を構築するため合弁事業を立ち上げる計画を明らかにしている。一歩一歩、世界に向けて駒を進めている。 ネット通販での世界的な競合といえばeBayやAmazon.comになるが、こうした先行企業と楽天の一番の違いは楽天は出店企業に権限を与えていることだろう。これまでのネット企業は、経済合理
データベース技術の世界に新顔が次々と登場している。米Danga Interactiveの「memcached」、ミクシィの「Tokyo Cabinet」と「Tokyo Tyrant」、楽天の「ROMA」、グリーの「Flare」などだ。いずれも半導体メモリーを使って大規模データベースを高速処理する技術である。面白いのは、4社ともIT製品を開発するメーカーではないことだ。 4社は、Webを使ったサービス事業を手掛ける企業であり、本来であればメーカーが開発した製品や技術を使う立場である。ところが、こうした「ユーザー企業」が自ら基盤技術を開発し、それを利用している。 memcachedやTokyo Cabinet/Tyrant、ROMA、Flareの中では、memcachedが一番古い。Danga Interactiveが自社のブログ・サービス「LiveJournal」を改善するために2003年に
楽天のグループ企業として2006年7月に設立した楽天フィナンシャルソリューションは、楽天グループ会員向けのインターネット銀行である東京都民銀行楽天支店(楽天バンク@TTB)のシステム開発や運用、コンタクトセンターの企画・運営、Webサイト製作などの事業を展開している。約25名の社員が中心となり「24時間・365日」のインターネット金融サービスを提供するため、特にシステム開発、運用に関しては人員が少なく苦労も多いという。 システム開発の指揮を執る業務推進部門 Webサービス部の堀内哲部長はこう語る。 「当社は楽天会員向けのインターネットバンクにかかわる事業を手掛けているため、例えば『楽天競馬』など銀行を使って決済が発生するサービスが登場するたびに業務が拡張していきます。要件定義が決まらないうちに次々とアドオン開発していく状況も珍しくありません。加えて、コンタクトセンターでは基本的にインターネ
日経電子版の総合投資・金融情報コーナー。株式・為替から債券、商品、新興国市場など国内外の最新マーケット情報はもちろん、第一線の記者による分析・解説記事を豊富に提供します。企業の最新ニュースや詳細な株価・財務データを提供するオンライン版の「日経会社情報」、チャートや銘柄管理ツールなどの便利な機能も充実しています。
2007/11/26 2007年11月24日、「楽天テクノロジーカンファレンス2007」において、Ruby言語の開発者で楽天技術研究所フェローのまつもとゆきひろ氏は、開発中の大規模分散処理基盤「Roma」(ローマ)と「Fairy」(フェアリー)のコンセプトを語った。研究段階ではあるものの、米グーグルなど世界トップクラスのネット企業だけが持つ大規模分散処理技術に真っ向から挑戦する試みだ。 米グーグル、米ヤフー、米アマゾンなど世界トップクラスの大手ネット企業は、巨大なトラフィックに対処するため、大規模データセンターの信頼性、可用性、性能などを確保する大規模分散処理基盤の研究開発を進めている。最近では、こうした大規模分散処理基盤は“ウェブOS”と呼ばれることもあり、注目を集めている。つまり世界トップクラスのネット企業は“ウェブOS”を自社開発しているわけだが、楽天でも国産の“ウェブOS”が生まれ
楽天、東京電力、フュージョン・コミュニケーションズの3社は19日、楽天のフュージョン買収に関する共同記者会見を開催した。会見には楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏らが出席し、フュージョン買収の目的や今後の展開を説明した。 ■ 音声サービスでネット外コミュニケーションを楽天に取り込む 三木谷氏は初めに楽天グループの経緯を説明。「ショッピングモールからスタートした楽天は、ポータルサイトや旅行予約、オンライン証券など業務を拡大してきたが、それらのコンセプトは楽天会員ベースだった」とコメント。今回のフュージョン買収に関しては「IP電話中心の通信事業ということで、今までの会員ベースのビジネスとは少し意味合いが違う」と語った。 IP電話を中心とした電話起業をグループ傘下とした目的は、インターネットを利用しないオフラインユーザーの取り込み。これまでも楽天では楽天カードやポイント施策など、ネット外の経
楽天は6月19日、東京電力子会社でIP電話サービスを展開するフュージョン・コミュニケーションズを買収すると発表した。楽天の各種サービスとIP電話サービスを組み合わせたメッセンジャーサービスなどを検討する。楽天は通信インフラ系に進出し、固定通信網を活用してネットの外へのリーチを強化。「楽天経済圏」の拡大を目指す。 楽天子会社の投資会社、楽天メディア・インベストメントが、東電が保有するフュージョン発行済み株式の54.27%に当たる10万6527株を7月31日に東京電力から取得する。取得額は6億7300万円。東電はフュージョン株式全部を売却する。 楽天はWebを利用した幅広いサービスとIP電話サービスを組み合わせるほか、音声通話を利用したペイパーコール型の成果報酬型広告など、音声サービスを活用してネット外にもリーチを伸ばす。「従来の“オン”ラインサービスでは取り込めていなかった“オフ”(ネット外
楽天は3月15日,オープンソースのWebアプリケーション・フレームワーク「Ruby on Rails」を採用したと発表した。すでに一部で実際のサービスでの利用を始めた。目的は生産性の向上。主に「楽天市場」での大規模トランザクション処理や,高度なセキュリティ処理に対応したサービスを開発していく。 楽天ではRuby プロジェクトチームを立ち上げ,Ruby on RailsおよびRubyを用いた開発手法の標準化を行い,大規模サービス開発手法の確立を目指す。楽天はLinux,PHP,MySQLなどのオープンソース・ソフトウエアをすでに利用している(関連記事:PHPは100台近く,MySQLは1億レコードのDBで使用---楽天 開発推進部長 安武弘晃氏に聞く)が,さらに生産性を追及するためRubyを採用した。 Rubyの採用にあたっては,Rubyの作者まつもとゆきひろ氏が在籍するネットワーク応用通信
楽天は2006年度(2006年1-12月期)の連結決算を発表した。売上高は対前年同期比56.6%増の2,032億7,100万円、営業利益は同16.4%減の291億4,800万円、経常利益は同15.1%減の304億600万円、当期純利益は同86.1%減の27億200万円だった。主力の「楽天市場」をはじめとする「EC事業」は好調だったものの、クレジットカードなど金融関連事業を担う楽天KCの事業再構築にともない、損失が発生したことが影響し、減益となった。また、同社は保有している東京放送(TBS)の株式の一部を、みずほ信託銀行に信託しているが、「今後は信託しない」(三木谷浩史社長)意向を示した。 TBSとの交渉の行方は依然不透明 2005年10月、楽天はTBS発行済普通株式の15.46%を取得したことを明らかにした上で、同社に対し経営統合を提案、さらに19.09%まで株を買い増したが、同年11月に
楽天は1月17日、WebサービスAPIを使って楽天市場の商品情報などを取得できるようにする「楽天ウェブサービス」を開始した。このサービスを使えば、外部の企業や個人ユーザーが、楽天市場の情報を取り込んだマッシュアップ・サイトを容易に構築できる。サービスは無料で利用可能だ。 API公開に踏み切ったのは、「外部サイトからの集客を増やすため」(開発・編成統括本部 プロデュース本部 副本部長の和田圭執行役員)である。ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)など、一般消費者の発信する情報の影響力が高まっていることに対応した。「これからは、自社媒体だけでなく、外部媒体を経由した情報提供を強化する」(和田執行役員)という。 同日公開したAPIは4種類。楽天市場の商品情報を取得できる「楽天商品検索API」、楽天市場のジャンル名やジャンル構造を取得できる「楽天ジャンル検索API」、商品コードか
前回より続く 楽天のもくろみ通りだったビジネスモデルの転換 楽天が当初から打ち出した「ショッピングモール出店料の固定料金制」というビジネスモデルは、しかし内在する危険をはらんでいた。当初から原価割れを承知の上で、かなり無理な価格設定をしていたからだ。それでも資金繰りに困らなかったのは、出店料を6カ月前払いという仕組みにしたからだった。1店で30万円。30社の出店があれば、900万円の現金を手にすることができる。売り上げは低くても、当面の資金に困ることはないという計算で、これが功を奏した。 だが徐々に出店数が増え、商品の流通数がうなぎ上りに巨大化していくのに従って、固定料金制には軋みが生じ始めた。システム運営費用が巨額になり、出店しているショッピングサイトが儲かれば儲かるほど、楽天本体は利益率が落ち込んでいってしまうからである。実際、2001年ごろには店舗数の増加率が停滞気味になり、固定料金
前回、ロングテールによるマッチングがインフラ化しつつあるという話を書いた。Googleというきわめてすぐれた検索エンジンが登場したことによって、検索エンジン経由で企業と企業、個人と企業、個人と個人が新たな出会いを作り出すことができるようになった。いまや検索エンジンの存在なしにはマッチングは考えられなくなっており、その意味で検索エンジンはロングテールによるマッチングのインフラ=プラットフォームになっているのである。 日本最大クラスのCGMコンテンツを持つ楽天 ここで気をつけなければならないのは、新たなマッチングができあがっているからといって、それがイコールWeb2.0とは言い切れないということだ。たとえば楽天。同社の三木谷浩史会長は2006年8月18日、2006年6月中間連結決算の記者会見で、Web2.0への方向性を打ち出した。@ITの垣内郁栄記者が書いた記事には、こう書かれている。 三木谷
"史上空前の規模" 楽天の人気商品「ブルガリのキーリング」、実はニセモノ 1 名前:☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★ 投稿日:2006/08/11(金) 15:41:40 ID:???0 高級宝飾ブランド「ブルガリ」の偽物が、ネット上で大量に販売されている疑いが極めて高いことが11日、夕刊フジの取材で明らかになった。「楽天市場」に出店する宝飾品店の商品で、これまで6万本以上を販売、総額9億円にものぼる。偽ブランド販売であれば、空前の規模となる。 偽ブルガリとみられる商品を販売しているのは、ブランド品や宝飾品を販売するネット商店「銀座ジュエリー」(企業名リリアン=以下リ社、東京都荒川区)。「銀座ジュエリーマキ」として知られる「三貴」(千代田区)とは全くの無関係の別法人。 直径約3.5センチのリングに「BVLGARI」のロゴが入ったシンプルなデザインで、文字通りキーホルダ
楽天は8月9日、通販サイト「楽天市場」でシステム障害が発生したことを発表した。障害の影響により同日16時30分から、全1万6856店舗のうち7413店舗で、通常購入、共同購入、オークション入札などのサービスが利用できなくなった。10日16時現在、パソコンを使った通常購入は利用できるようになっているが、携帯電話による通常購入や共同購入、オークションなどは利用できない。 障害の原因は、9日15時から16時にかけて実施したデータベース・サーバーのメンテナンスで作業ミスが発生したこと。商品の購入履歴などを管理する十数台のDBサーバーのうち半数近くでミスが起きた。そのほか、詳細については同社は調査中だという。完全復旧のめどは、まだ立っていない。
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