東京女子大学で、方言チャートの利用者から得た評価をもとに課題の分析をする篠崎教授と篠崎ゼミ16期生の学生たち=2021年6月、篠崎教授提供 地域ごとに異なる多様な方言。その方言の使用状況から自分の出身地への愛着度、地元愛の程度が判定できるという「県人度判定」というサービスが、6月21日にインターネット上でリリースされた。コロナ禍で里帰りしにくい状況下でも、ふるさとのありがたみを思い出せるこのサービス。誰でも無料で試すことができる。開発した東京女子大現代教養学部の篠崎晃一教授(64)と篠崎ゼミの学生たちに、製作の狙いややりがいを聞いた。 日本文学専攻の篠崎教授が方言研究に関わったのは学生時代、当時日本の方言研究の中心だった東京都立大の大学院に進んだことがきっかけだ。もともと院では文法を学ぼうと考えていたが、方言の奥深さに触れ、もっと注目してみたいと思ったという。「本に書いてある言葉としての方