これまで、「イスラム国」に関しては発言を控えてきましたが、そのオウム真理教との相違点と類似点を最もよく知る者の一人として、そろそろ何かお話しすべきかと思い、筆を執ることにしました。 本稿の最も重要な目的は、政府が認めるように、国内にも「イスラム国」の支持者がおり、昨年2014年にはイスラム国に志願した北大生の事件が発生した という重大な事実に鑑み、今後日本人が「イスラム国」的な思想に感染しないようにするために、どうしたからよいかという点について、オウム真理教の経験に 基づいて、お話しすることにあります。 その前に、この問題に関する私の立ち位置をお話ししておきたいと思います。私は2007年にオウム(現アレフ)から脱会し、今現在、ひかりの輪という東西の思想哲学の学習教室の代表を務めています。 そして、このオウム信仰を脱却する過程で、オウム的なもの、すなわち、自己を絶対視し、違法手段を肯定する過
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