「もっと踏み込め」 過去に朝鮮総連“圧力”も 大阪府が戦後50年記念事業として旧軍施設跡に設置した銘板に「強制連行された朝鮮人が苛酷な労働に従事させられていました」との記載があり、茨木市が「歴史認識が誤っている」として、府に撤去を申し入れる方針を決めたことが25日、分かった。木本保平市長が近く、松井一郎府知事あてに撤去を要請する文書を提出する。 問題の銘板は平成6年、戦争の悲惨さを次世代に伝えるなどとして、翌年の戦後50年事業の一環で企画。7年12月、大阪警備府軍需部安威(あい)倉庫跡地の茨木市桑原の道路脇に、府が約80万円かけて設置した。 銘板には安威倉庫の規模や建設経緯のほか、「我が国は、先の戦争において多くの人命を失い、同時にアジア・太平洋地域の人々に大きな災禍と苦痛をもたらしたことを忘れてはなりません」と記載。「強制連行」された朝鮮人が過酷な労働に従事させられていたなどとしている。