宮城県の気仙沼港を基地に近海マグロはえ縄漁を手がける気仙沼市の「気仙沼かなえ漁業」は、新規乗組員の確保を目的とした操業体験を6月に実施する。船員の採用を担う県北部船主協会(同市)によると、同港所属の近海船では初の試みで全国的にも珍しいという。 気仙沼かなえ漁業が所有する近海マグロはえ縄船=気仙沼港 募集するのは40歳未満の3、4人程度。6月中旬ごろから140トンクラスの近海船に乗り込み、小笠原沖などで25日前後の航海を体験してもらう。居住地は問わないが、近海船は1カ月操業して水揚げし、2、3日休むサイクルを繰り返すため、なるべく近隣の居住者が望ましいという。 操業体験中は投縄や釣り針の数を減らし、参加者への教育を重視する方針。期間中は正規の漁船員として雇用し、給与を支払う。 東日本大震災で被災した市内の6漁業会社が共同出資し、2018年に設立された同社は近海船7隻を所有する。日本人乗組員4
