私は出版不況の煽りで別の仕事にも挑戦してみようと08年から、小さなデイサービスの運営に数年間関わった。高齢者の人数は団塊世代が後期高齢者になる2025年まで右肩あがりであり、高い重要があるのでなんとかなるだろうと思っていたが、介護施設を運営するのは本当に大変だった。よく言われる重労働とも違う。とにかく精神的に追い詰められる。 介護業界は「特殊」と言われているが、本当に「特殊」である。一言で言えば、異常な介護人材が著しく多いのである。 私を含む本業に暗雲が立ち始めた零細経営者、すでに社会から弾かれた人材、お金と社会的名誉の両方を掴みたい自己顕示欲の強い経営者や社会起業家、安定だけを求める個のない人々、圧倒的需要を利用しようとする雇用政策関係者、そして行き場のない中年童貞などが介護福祉という美名のもとに群がり、様々な思惑が複雑に絡ませあっておかしな状態を生んでいる。私はライターとして一般的