リコーはこのほど、東日本大震災の津波で失われた写真をデジタル化し、被災者に取り戻してもらう「セーブ・ザ・メモリープロジェクト」で、活動を開始した2011年8月からの4年間累計で約42万枚の写真をデジタル化し、うち約9万枚を返却できたと発表した。 被災地で見つかって回収された写真を洗浄し、複合機でデジタル化してクラウド上に保管して提供するプロジェクト。被災地5カ所の「自治体写真センター」のPCで被災者に検索してもらい、原本データとともに持ち主に渡してきた。5カ所の写真センターの合計返却率21.5%、最も多く返却できたセンターは58.8%だった。 同社はこの活動で開発したプログラムや担当スタッフの気づきなど、活動を通じて得たノウハウを包括した「活動の記録」をWebサイト上に公開した。災害時に限らず、他に用途があれば活用してほしいとしている。