大規模地震や豪雨による被害、老朽インフラがもたらす大規模な事故が目立つようになり、国土を守り、経済基盤を支えるインフラを構築する土木事業への風当たりは、少し和らいでいるように見える。 それでも、「公共事業は無駄遣い」。そんなレッテルを貼る人はまだ少なくない。施工不良や談合といった事件、事前の計画が甘くて完成後にほとんど利用されていない施設などが断続的に発覚するために、そんなイメージが根強く残っているのだろう。 だが、多くの事業は社会的意義が大きい。だからこそ、インフラ整備の重要性を客観的なデータなどに基づいて示し、広く市民にその意義を感じてもらえるようにする努力は欠かせない。国や自治体といった役所からの発信だけでなく、現場の第一線で働く技術者たちがインフラ整備の価値や意味を改めて認識し、社会に発信していくことも大切だ。 こうした情報発信は、相手が社会だけでなく、経験の浅い若手技術者や土木な
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