国内企業の海外生産比率は、2000年には24.2%だったものが2007年には31.4%まで上昇し、同時に海外利益が大幅に増加しています。2001年度には約2.3兆円だったものが2006年度には9.6兆円と4倍以上になりました。2007年3月期における上場企業の営業利益の3割は海外からのものとなっているのです。 日本に帰ってこない利益 このように、国内企業の国際的な活動が活発化し、海外で多くの利益が得られる状況が生まれました。しかし、こうした海外で生み出された利益の多くは日本国内に資金還流せず、海外に留保する傾向がみられます。特に、近年海外での内部留保額は急増しているのです。
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