『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の英語スクリプトを読み込んでみて、また色々気づくことがあったので、前回(スリット・ザ・ウォーボーイ - 沼の見える街)に引き続き、考えてみたい。 以前Twitterにも少し書いたんだけど、この作品、「my(俺の/私の)」という単語にすごく大事な役割が与えられているように思う。「my」という所有格をめぐる壮大な物語といっても過言ではないんじゃないだろうか。 ためしに作中で登場人物が「my」という言葉を使う回数を調べてみたが、合計で32回(mineも含む)。セリフの絶対数の少なさを考えれば、かなりの頻出単語といえる。そしてその内訳が興味深い。まず男性陣が、マックス11回、イモータン・ジョー8回、ニュークス9回(ちなみにスリットも1回)。対照的に女性陣は、相当セリフの多いフュリオサでも、わずか3回。そして5人の妻たちは誰ひとりとして、一度も「my」という言葉
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