この夏の猛暑や各地で相次いだ豪雨、それに雨の少ない状態について、専門家による気象庁の検討会は「異常気象」だったとしたうえで、「地球温暖化の影響で、今後も極端な天候が増えるおそれがある」と指摘しています。 気象庁によりますと、この夏は、6月から8月の平均気温が、昭和21年に統計を取り始めて以降、▽西日本で最も高くなったほか、▽沖縄・奄美で過去2番目、▽東日本でも3番目に高くなりました。 また、▽中国地方や東北で豪雨災害が相次ぎ、本州の日本海側を中心に雨量が多くなった一方で、▽東日本と西日本の太平洋側や沖縄・奄美の一部では極端に雨の少ない状態が続きました。 これについて専門家などで作る気象庁の「異常気象分析検討会」は2日に会合を開いて要因を分析しました。 それによりますと、この夏はインドネシア周辺の海水温が高く、太平洋の中部から東部にかけての赤道付近では海水温が低くなって、「ラニーニャ現象」に