いわき市のアクアマリンふくしまと北海道知床の生態調査などに取り組んでいる知床財団が共同研究で採集したコンニャクウオ属の一種が、日本初記録種だったことが13日までに、魚類学の専門誌で公表された。 同館によると、初記録となった種は、クサウオ科コンニャクウオ属で「ハゴロモコンニャクウオ」と標準和名が名付けられた。1985(昭和60)年に米国で新種記載された種で、これまで国内では発見されていなかった。標準和名は採集された北海道羅臼町の小学生が候補の中から選び、命名された。大きな胸びれを広げながら泳ぐ姿が羽衣をイメージさせることが由来という。 同館は同町沖水深200~800メートルの海域で採集した3匹のハゴロモコンニャクウオを展示している。体表がゼラチン状で、深海に生息しているため、生きた状態での展示は困難で、寿命や生存期間は不明という。