旦過(たんが)市場一帯(北九州市小倉北区)を再び襲った大規模火災から17日で1週間。焼け跡に残った大量のがれきは撤去のめどが立っておらず、南北に貫くメインストリート「アーケード通り」は一部区間で通行止めが続き、全面的な営業再開には今後1カ月はかかる見通しだ。4月の大規模火災から立ち直りかけた矢先に起きた災禍は「北九州の台所」復活に向け、難題を突き付けている。 「店は全焼状態だが、近づこうにもがれきがあって危険。復旧に向けて一歩進むため、前回のように(がれき撤去に)力を貸してもらいたいが、寄付で2度も迷惑をかけるのは心が痛い」。市場に店を構えていた「お食事処 あらまき」の荒巻松美(まつみ)さん(54)はため息をもらした。4月の火災では辛くも難を逃れていたが、10日夜の火災で店は大きな被害を受けた。
