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ブックマーク / kaoru.txt-nifty.com (6)

  • 裸の王様たち - 薫日記

    ある大学の若手研究者からお手紙を頂戴した。 その人は「研究者がみんなサイエンスライターとなれば、サイエンスライターはいらない」という発想で科学者や技術者が「表現」を磨くことを提唱しているらしかった。 これは、現在の日の科学書界を支配している大御所たちの考えと同じ考えだ。あるいは東大の科学インタープリター養成講座のコンセプトでもある。 *** 私は20年間、サイエンスライターをやってきて、このコンセプトはうまくいかない、という実感をもっている。 実をいえば、私が科学書界の大御所たちから、バッシングされ続けるのも、この意見の相違が大きいように思う。 *** 「科学者」にコツを教えればみんな「作家」になれるのなら、それに越したことはない。でも、それは不可能だ。作家(ライター)に求められる表現技術は、そんな甘いものではない。幼い頃からたくさんのを読んできて、十年も二十年もプロとして学び続けて、

    裸の王様たち - 薫日記
    kasoken
    kasoken 2009/04/13
    同感
  • 夜中に原稿書いてたら - 薫日記

    今年はサイエンスライターを始めて20年目。 駆け出し時代のゴーストライターなども含めると、今年中に100冊目のを上梓することになりそうだ。(海外版や文庫版、複数のペンネームがあるので、自分でも精確には数えられない!) *** サイエンスライターという仕事は、常に文系的な「わかりやすい表現」と理系的な「精確な記述」のせめぎ合いに悩まされる職業だ。常に両方から文句を浴びせかけられる。 実際、そういった「両方からの文句」を言われなかったといえば、ジャンルを飛び出してしまった「ねこ耳少女の量子論」くらいのものじゃないだろうか。 *** いまだに忘れられないのは、ある出版賞の最終選考において、二年連続で「難しすぎて訳がわからん」、「中身の正確性に欠ける」と審査委員から酷評された体験で、あのときの悔しさと心の傷は消えることがないように思う。 でも、昨年、18年飼っていた愛のカロアが死んで、「宇宙

    夜中に原稿書いてたら - 薫日記
  • オレは絶滅寸前だ・・・ - 薫日記

    以前やっていたテレビのニュース番組でもそうだったが、J-WAVE JAM THE WORLDでは、なるべく科学者や科学関係のゲストを迎えて、科学応援団に徹している。新聞の書評や科学コラムでも、常に科学や科学書の「いいところ」を見つけるよう努力しているのだ。 しかし、オレのそういった努力は、科学コミュニケーター界では、全くといっていいほど評価されていない。 ある高名なノンフィクション作家Y.Kは、脳死問題などで発言していたせいか、科学関係の出版賞の審査員で呼ばれたらしい。すると、開口一番、オレのをけなし始めて、「こんな訳のわからないは、そもそも、賞に値しない」と不満をぶちまけたのだと。 もしかしたら、Y.Kは、学校で嫌な理数系の先生に教わったか、赤点でも取って、それ以来、数学や物理がトラウマになったのかもしれない。そのとばっちりを受けるのがオレということなのか。 もっとショックだったのは

    オレは絶滅寸前だ・・・ - 薫日記
    kasoken
    kasoken 2008/04/26
    「大学教授でない、純粋なサイエンスライター(=それで生計をたてている人間)を評価する仕組みは世の中に存在しない。」
  • 作家活動は続けますよー - 薫日記

    kasoken
    kasoken 2007/07/14
    >>在野(?)のサイエンスライターが生計をたてるには、科学雑誌がたくさんあることが必要だが、イギリスやアメリカとちがって、今の日本には、そういう具体的な「受け皿」がない<<
  • 心ない対応に怒り倍増 - 薫日記

  • 文部科学省の毒にあたった - 薫日記

    文部科学省の信じられない官僚主義の「毒」にあたって、きわめて大きな精神的打撃を受けた。 友人と恩師がかかわっているため、詳細は書けない(書かない)が、文部科学省が進めている科学インタープリター、サイエンスライター養成プログラムは、完全にインチキだったのだとわかり、今後、一切、かかわらないことに決めた。 ただし、7月5日と12日に予定されている二回の臨時講義は、友人と学生に迷惑がかかるので、誠心誠意、きちんとやる。でも、それでおしまいだ。次はない。 人を愚弄するにも限度というものがあるだろう。 いや、お高い文部科学省から見れば、オレみたいなフリーの人間など、下界のゴミ屑にすぎない、ということなんだろうな。きっと。 電車に乗っていて、気がついたら、涙がボロボロ出てきちゃったよ。 *** ゴミはゴミなりに、同じ目線の読者(と視聴者)のためにガンバル。 それしかない。 (この件、今後、一切書きませ

    文部科学省の毒にあたった - 薫日記
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