殊能センセーをはじめ、かなざわ映画祭にて鑑賞した方々が続々と絶賛の声を挙げている本作であるが、あまりにも絶賛一辺倒なので正直「本当かよ」と引き気味のあなた。きみ。お前。 結論から言うと「本当」です。俺が見た限り、この映画を褒め称える言葉の数々に誇張は一切無く、あの場の感動を伝えるにはどちらかと言うと控えめな印象を持った位である。実際、前日の"What is it?"(★★★★)上映後のQ&Aで、今作について「主演のスティーヴン・C・スチュアート("What is it?"にも「バロン」のユマ・サーマンみたいな役で出演)が書いた脚本が素晴らしい」とクリスピンがさかんに言うので、「ほうほう、どんなに素晴らしいのかな」とちょっと上から目線で見始めた自分が、映画を見ている間ずうっと体中を駆け巡る多幸感のせいで、知らず知らずの内に口からよだれが垂れていた程(俺ヤバイ)。 殊能センセーは「感動で涙が止