鳥のさえずり声を聞いて、私は悪態を吐いた。今日の早朝に予定されていたミーティングのことをすっかり忘れていたのだ。 まったく、最悪の朝だ。着替えている間に、電話も鳴った。「高い金を払ってコンサルタントを雇った極めて重要なミーティングだ」と念を押されていたというのに。 それもこれも昨日のバグのせいだ。睡眠時間も、開発スキルも、人員も、私の現場には何もかもが足りていない。 それにも関らず、理解の足りない上司は「テスト工程を削ってでも早く納品しろ」とプレッシャーを与えてくる。 あの馬鹿どもめ。一体何を考えているんだ? スーツに着替え終わった私は、冷蔵庫の缶コーヒーで空腹を誤魔化すと、バイクに跨った。通勤時間が5分なのが、せめてもの救いだ。 「遅れてすまない」 そう言って会議室に入ると、奇妙なことに気がついた。教室のように整然と並んでいたはずの机が、即席の半円形に並べ替えられていた。 何より、ホワイ
開発チームのチームリーダーやってたときってどんなこと考えながらやってた?って相談があって、僕がチームリーダーやってたときはこういうことに気をつけてたよ。って話をした。今は僕はリーダーは後輩にまかせて、自分はシニアエンジニア的な立場でコードを書いたりウロウロしたりして楽しく過ごしてるんだけども。 4つの混ぜない やってるときは特に考えてなかったけど、今になって考えるとこういうこと気にしてたなーってのね。数は、単に4つ思い出した。ってだけ。 帽子を混ぜない エンジニア出身のチームリーダーって、こんな帽子をかぶってることが多いかな: 組織マネージャの帽子で 後輩の育成や組織としての成長を考えたり 開発リードの帽子で クオリティの最後の砦みたいな役割や、チームの外との調整をやったり プロジェクトマネージャの帽子で プロジェクトをどうやってうまく回していくかを考えたり なので「今の自分の気持ちはどの
おしながき メンバーは3〜5名、協力企業は1〜2名の小規模チーム メインは某小売店の大規模ECサイト案件統括(開発は外部委託) サブで基幹連携等を担う周辺業務システム開発・運用 マネジメントが上手く回らず高残業が常態化。PM前任者異動に伴い、部下だった私にお鉢が回る 上長指示により残業削減へ そんな2〜3年前のお話です。 改善"前"のタスク運用 ※あくまで改善"前"の話です。 基本はRedmine + Kanbanプラグインでタスク(チケット)運用。 ナレッジ可視化の意識付けも目的の一つだったので、以下を徹底した。 作業に伴うタスク発行の徹底 進捗状況の逐次反映 そして、運用ルールの入念な教育(五十六メソッドを採用した) 当時はITSベースのタスク管理自体が社内で先進的な試みだったので、当時部下だった私もPMと協力して「できるだけ丁寧な運用」を心がけた。心がけた、のだが… おかしいな だれ
はじめて「スクラム」をやることになったら読む本 高品質のソフトウェアをすばやく開発できる手法として、世界中で注目されている「スクラム」。実際の開発プロジェクトにどう適用すればよいのかをとにかくわかりやすく解説します。 これからスクラムをはじめたい人はもちろん、スクラムを導入してみたけどなんだか上手くいかないなぁ……と思っている方にぜひ手にとっていただきたい一冊です。 ・- 人気の先生たちが書き下ろした理論だけで終わらない“実践”の手引き ・- 実際のプラクティスを架空のプロジェクトをもとに詳細に解説! 刊行によせて James O. Coplienからのメッセージ 角谷信太郎からのメッセージ この本はどんな本だろう? はじめまして!! 基礎編 基礎編 Scrumってなに? はじめに アジャイル開発ってなんだろう? Scrumって何だろう 要求を並べ替える プロダクトの責任者は誰? 動作する
エンジニア組織を強くするための本を出版しました Qiitaでエンジニアリングをめぐる様々なコミュニケーションの問題とその解決策や考え方を書いてきた。それらの背後にあるエッセンスをこの度書籍として出版するに至りました。 エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング この書籍は、エンジニアリングを「不確実性を削減する」という第一原理で捉え直し、様々なエンジニアリングとその間のコミュニケーションをめぐる現象を説明していくものです。 はじめに 何かはじめてのことをする場合、人はとても「不安」を感じます。人は未来を考えることができる生き物です。その特異な能力ゆえに、未来に起こるかもしれないよくないことを考えると「不安」を感じてしまうのです。 仕事のプロジェクトなどは、「間に合わなかったらどうしよう」とか「この仕事はちゃんと終えられるのだろうか。」など、未来のことを
私はアメリカの大学で「インタラクティブメディアとゲーム開発」を専攻しましたが、その時受けたSoftware Engineeringという授業が色んな意味で素晴らしかったのでその授業がどう素晴らしかったのかを紹介していきます。 リアリティーがすごい まずこの授業、生徒数が80人ほどいます。ここから教授がみんなを約15人ずつの5つの会社に分けていきます。そうです、我々生徒は実は会社員なのです。 そして初日に出された課題は「自分たちの会社のミッションステートメントを考えてくること」です。 それだけでなく、プロジェクトマネージャー・プロセスエンジニア・リリースエンジニア・ドキュメンテーションマネージャー・クオリティーマネージャーの役割を会社のどの社員が取るのかを決めてこないといけないというのです。私たちは言われるがままにミッションステートメントを用意し、次の授業に備えました。 プロセスがすごい S
2015年3月25日に、株式会社ロフトワークさま主催の『ビジネスを躍進させる創造的チームの作り方』にて、千葉県の柏にある柏の葉オープンイノベーションラボ(KOIL)にて、「小さなままで世界を相手に冒険できる自己組織化したチーム」というタイトルでお話をさせていただきました。また、最近ではないですが、2012年9月には、Movida School にて「スタートアップは自己組織型であるべき」といったタイトルでスタートアップの起業家に向けてお話させていただきました。 いづれも、「チームの作り方」に触れるような内容でした。 また、同様の内容で、台湾のお客様の社内セミナーや、その他多くの場所でお話させて頂いてます。 自分自身もまだまだ勉強中だということもありますが、このような題材は、「こうすることが正解」というケースは無いと思います。なので、いずれも「会社の文化や、背景、業務内容などにあわせて、良さ
Scrumと組織 1. Scrumと組織 2. 吉羽龍太郎 (@Ryuzee) アジャイルコーチ 認定スクラムプロフェショナル(CSP) 認定スクラムマスター(CSM) 認定スクラムプロダクトオーナー(CSPO) http://www.ryuzee.com/ 野村総合研究所等を経てベンチャーのCTOhttp://www.flickr.com/photos/adforce1/2539903964/ 3. なぜAgileが必要なのか? 4. 企業のおかれた状況• ビジネスの環境の変化• 迅速な意思決定と具現化が求められる• 変化しないことは市場から見捨てられるリスク がある• 企業自身が変化していくことが強く求められる• IT投資の目的の変化 – 業務効率化から戦略実現へ – いままではコスト削減、業務効率化ができていれば 良かったが、システムが他社との競争力の源泉に なってきている – よい
2015/6/22にアイ・ラーニング様にて開催された「悩める管理職のためのエンタープライズ・アジャイル導入セミナー」の講演資料です。
こんにちは!クックパッド編集室メディア開発グループ長の @yoshiori です。 今回はウチのチームの開発の進め方や見積もりの仕方を説明しようと思います。 実はコレ系の話は 5 年前にもデブサミで発表 したのですがこの時はリリースまで 1 年とかのレベルのプロジェクトの進め方の話でした。今回は 1,2 ヶ月でリリースまで持っていく開発の進め方を説明します。 動画サービス部分を microservices 化するときに実際に行った事を元に説明します。開発者は 3 人で 1.5 ヶ月位の開発です。 何故このようなことを行うのか 誰だって楽しく仕事がしたいし、なるべく不安などは無い方が良いはずです。 例えば自分がやっている作業がどうなったら終わりなのかわかっていなければ不安でしょうし、いつまでに作ればいいのかわかっていなければ不安でしょう。 そういった不安をなるべく無くすためにうちのチームでは
フロントエンドのパラダイムを参考にバックエンド開発を再考する / TypeScript による GraphQL バックエンド開発
2014年02月20日15:51 勉強会 4社の合同技術勉強会で発表してきました 昨日、【 ヒカ☆ラボ 】 ITベンチャーを支えるテクノロジー 今、話題の4社が合同技術勉強会を開催!! 〜ChatWork、ブラケット、Lang-8、ランサーズ〜 で発表する機会をいただいたので、Lang-8について発表してきました。 他の会社の開発環境など、いろんな話が聞けてとても参考になりました〜。利用している外部サービスはどこもだいたい同じですねぇ。 資料はこちら。 最近、直接話すことが大事だな〜と感じていたり、Team Geakを読んでいたりするので(いまさらですがすごく面白い!)その辺の影響を強く受けている感じですw Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか [単行本(ソフトカバー)]Brian W. Fitzpatrickオライリージャパン2013-07-20
Backlog でオフショア開発のタスクを管理する方法 オフショア開発においてよく聞く話として、以下の様な声をよく聞きます。 タスク管理がうまくいってなく、ちょっとしたすれ違いが重なってプロジェクトが失敗していくというのが真相のようです。 こういった問題はオフショア開発でのみ起こるわけではなく日本でも普通に起こっています。オフショア開発だけがシステム開発に失敗しているのではなく、日本で開発していても失敗するものは失敗しますし、実際そのようなプロジェクトはいくつもあります。 プロジェクトを円滑に進めるためには、タスクの可視化・進捗の管理ができるプロジェクト管理ツールを導入するべきです。 オフショア開発においても、プロジェクト管理ツールの導入は効果抜群です。ただし、日本と同じやり方をしていると思わぬ落とし穴にハマることになるでしょう。 今回は弊社が活用しているプロジェクト管理ツール、Backl
システム品質を左右する「組織体制」「開発スキーム」「マインド」を改善してきたリクルートの苦労を振り返る(開発スキーム編)~ソフトウェア品質シンポジウム 2013 システムの品質を左右する要因は何か。リクルートテクノロジーズ 執行役員CTO 米谷修氏は「組織体制」「開発スキーム」、そして発注者を含む関係者の「マインド」の3つが大きな要因であると説明します。 大規模なシステムを迅速、かつ高品質に、という要求が続く現場で、米谷氏が続けてきた試行錯誤の中で得た知見とは何か。講演の内容をダイジェストで紹介しましょう。 本記事は「組織編」「開発スキーム編」「マインド編」の3部構成です。いまお読みのページは「開発スキーム編」です。 品質優先、納期優先、コスト優先など5つのスキームを用意 次は開発スキームについての話です。 プロジェクトを推進するときにはQCDについて、バランスとプライオリティで判断するの
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