30代という人生の節目に立つ吉岡里帆が、自分を見つめ直すために選んだのは、「日常を離れて心をリセットする旅」。新しい環境、変化する価値観――エネルギーを蓄えるように訪れた旅先で、彼女が見つけた“心を解き放つ瞬間”とは? さらに、最新作『正体』で挑んだ「信じる」というテーマへの深い向き合い方。迷いながらも力強く進む姿に迫る。 「自分をリセットしたかった」 タイの美しいビーチで、木製のブランコに腰をかけ、遠くの景色を静かに見つめる吉岡里帆。その姿をInstagramに投稿した一枚の写真には、日々の忙しさから解放された彼女の静かな心が映し出されている。この瞬間、どんな思いに包まれていたのだろうか。写真の真意について尋ねると、吉岡さんは少し微笑みながら話してくれた。 「ずっと旅行したかったんです。でも、なかなか連休が取れなくて。『また今度かな』と諦めてばかりでした。でも今年は人生の転機を迎えて、事
