大阪府の財政難から耐震化工事のめどが立たず、存続の危機にあった「府立臨海スポーツセンター」(高石市)の工事費として、募金を進める支援の会(高林永統会長)に、匿名で1億3000万円の寄付があったことがわかった。募金は総額1億4300万円になった。工事費3億円の半額が集まれば、府が残り半分を負担すると松井一郎知事が明言しており、存続の道が開ける見通しになった。 同センターはスケートリンクや体育館などを備える。府は2008年に耐震化工事費を支出しないと決定。このままだと16年度以降使えなくなることから、リンクで練習する選手らが存続を求めて5月に募金を開始した。かつて同センターを活動拠点としていたフィギュアスケート五輪銅メダリストの高橋大輔選手も協力を呼びかけていた。 寄付は今月2日、支援の会の口座に振り込まれ、翌3日、「センターで練習する子どもたちの笑顔を守りたいと思った」と記されたメールが届い