JR東海は25日、最高時速を270キロから285キロに引き上げる東海道新幹線の試乗会を開いた。速度アップは3月14日の新ダイヤからで、「のぞみ」登場以来、23年ぶりの引き上げとなる。 試乗は東京-新大阪間であり、報道陣と一般の応募者366人が参加した。新横浜を出発して3分後に285キロに到達。車内に速度表示はないが、放送で「東海道新幹線50年の歴史で初めて285キロを体験されました」と伝えられると、乗客は景色や車内を撮影していた。 285キロでの走行は、加速時の振動が少し強く感じられ、最高速度になると約50メートルごとに設置されている架線用の鉄柱がいつもよりも早く過ぎていくように見えた。 試乗会を終え、山下志歩運転士(34)は「速度感が違う。初めて乗客を乗せた運転で緊張した」と語った。 東京都品川区の会社員佐藤佳寿子さん(35)は新幹線が好きな娘の智佳ちゃん(3つ)と乗車。「加速感があって