全国の中小企業を支援するため、経済産業省がSaaS基盤を用意した。その名も「J-SaaS」。言ってみれば、国営のSaaSポータルだ。J-SaaSの特徴は、利用者側である中小企業へのメリットと、構築側である国内アプリケーションベンダーの2つに分けられる。 顕著なのは、利用者である国内中小企業におけるメリットだ。まず、その安さ。J-SaaSには、「財務会計」「経理」「給与計算」「税務申告」といった企業に必要なものから、グループウェア、経営分析、インターネットバンキング、販売管理など、企業活動をより積極的に展開できる、いわば“攻めのIT”と呼ばれるアプリケーションが揃っているが、一番安いものでは、2000円台から利用できてしまう(ゼロ円の体験版も用意されている)。 さらに、複数のサービスを一回のログインで利用できるシングルサインオンの仕組みも用意した。J-SaaSの合い言葉自体、「ワンストップ」