エンジニアの澤田です。 この連載では、社内のRuby (on Rails)コードで気になった箇所の問題点やそこから発展して関連事項を議論しています。 1回目の 社内PRに見られるRubyの書き方について (1) では配列の生成を扱いましたが、今回はハッシュ(Hash)の生成を考察します。 題材とするコードは、社内のGitHubプルリクエストで実際に見かけたコードから問題点に関係する部分を抽出し、抽象化したもので、見かけたものそのままではありません。 また、本稿で述べるオブジェクトの分類や用法は筆者独自の見解であることをご了承下さい。 ハッシュは配列に似ている面があります。配列では「要素」、ハッシュでは「値」と呼ばれる、(実用上)任意の個数のオブジェクトの集合を蓄えるという点です。一方で、ハッシュは配列よりも複雑な情報を持ち、多様な使い方があるため、その生成を考えるに当たっては、配列ではあま