7月13日 発表 株式会社富士通研究所、富士通株式会社、富士通フロンテック株式会社は13日、世界で初めてメモリ性のある曲がるカラー電子ペーパーを開発したと発表した。 フィルム基板を使用した極薄の表示デバイスで、曲げることが可能。表示部は赤/青/緑の3枚のパネルを積層しており、カラーフィルタや偏光板が不要なため、反射型LCDより明るく、リフレッシュも不要でちらつきがない。また、曲げたり、指で押しても変色が発生しない。 電源を切っても表示を維持するメモリ性を持つことから、POP広告、メニュー、湾曲した壁面への情報表示などの用途に応用できる。書き換えは従来技術の数百~数万分の1という微弱な電波エネルギーを用い、無線で行なえる。 3社が試作したのは手のひら大のものだが、技術的には大型化も可能という。2006年度の商品化を目指す。