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ハーマン・カーン(1922~1983年)という人は、アメリカの未来学者、軍事理論家であった。また、シンクタンクのハドソン研究所の創設者であり、所長であった。このカーン氏が、昭和40年(1965年)代前半、日本で非常に有名になり、その著『紀元2000年=33年後の世界=』は、多くの人に読まれ、紹介され、また、引用された。 なぜかと言うと、それまでの日本は、経済成長を続けてはいたが、まだ日本人は、自信を持つということはできなかった。なにか、自信無さ気であった。果たして、日本は先進国と言っていいのか、国際社会は、日本をどう評価しているか、という思いであった。そういうときに、初めてと言っていいと思うが、海外の権威から大きな評価が示された。示したくれたのが、このカーン氏であった。日本人はこの評価に大いに喜び、連日のように、紙面を飾り、論評がされた。 「どういう人か、知ってるか?」 そのハーマン・カー
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