中山七里氏(左)と新井見枝香氏この記事の写真をすべて見る ホワイトボードに書かれた『闘う君の唄を』のプロット解説 啓文堂書店文庫大賞にもノミネートした注目作『闘う君の唄を』(朝日文庫)と『中山七転八倒』(幻冬舎文庫)を刊行したばかりの作家の中山七里氏が、三省堂書店神保町本店の名物書店員・新井見枝香さんを司会に迎え、プロットの立て方や原稿の書き方など作家生活8年で培ったノウハウを赤裸々に語ったトークイベントの様子を特別にお送りする。 【ホワイトボードに書かれた『闘う君の唄を』のプロット解説】 ■連載の締め切りが月に10本量産型を続けられる秘訣 中山七里(以下中山):長編ミステリーを書くとき、僕は三日でプロットを作っちゃうんです。テーマを考えて、それからキャラクターとストーリーを考えて、最後に考えるのがトリック。この、演繹的なやり方だと、最後のトリックが思いつかなくても、書き始めることができる